「マスクは?」アジア人女性が暴行被害、NY州知事は憎悪犯罪で捜査協力を指示

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マンハッタンでアジア人女性が暴行された事件に関して、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事は11日、ニューヨーク州警察に対し、コロナウイルス関連の憎悪犯罪でニューヨーク市警察の捜査に協力するよう指示したと発表した。

ニューヨークポスト紙によると、10日午前9時半ごろ、女性が34ストリートと5アベニューを歩いていたところ、別の女性が「あなたのコロナマスクはどこ?このアジア人のビッチめ。」と怒鳴りつけ、マスクをしていないという理由で女性の顔を殴打した。その後、加害者は逃走した。被害者はベルビュー病院に搬送され、手当てを受けている。顎を脱臼した可能性があるという。

クオモ州知事は声明で「アジア人女性が火曜日にマンハッタンで暴行を受けたと聞いて、嫌悪感を覚えた。攻撃は明らかに、アジア人が新型コロナウイルスに感染している、またはうつしそうだという偏見のイメージに動機づけられたものだ。
はっきり言うが、アジア系の人々がウイルスの感染に関して、何か責任があるという証拠はゼロだ。この事件は、卑劣な行為であるだけでなく、違法行為だ。加害者に責任を問うために、州警察の憎悪犯罪対策本部に捜査協力するよう指示した。」と述べた。

また「この州では、出身や外見で脅されたり、恐怖を感じることがあってはならない。ダイバーシティは私たちの最大の強みであり、ニューヨークを偉大なものにしているものの一つだ。困難な時には、われわれは、今まで以上に強く結束する必要がある。」と語った。

amNewYorkによると、捜査当局は被害者と加害者は同じ学校に通う学生で、お互い顔見知りだと明かしている。2人は以前にも言い争いをしていたことがあるという。ニューヨーク市警察は、憎悪犯罪の可能性があるとして捜査をしている。

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