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『セックス・アンド・ザ・シティ』続編 12月に米配信決定 これまでに分かっているコトは?

HBOは7日、大人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(SATC)のリブート版「And Just Like That…」を今年12月にHBO Maxで配信すると発表した。
具体的な日時は未定だが、17年ぶりとなるドラマ版の復活に、ファンからは大きな期待が寄せられている。

▼撮影シーンを含む30秒間のティーザーが公開された。あのテーマ曲も健在だ。

続編について、これまでに分かっているコトをおさえておこう!

10エピソード

キャンディス・ブシュネルの同名小説をもとにしたオリジナルドラマは、米国で1998年にケーブルテレビのHBOで放送を開始。2004年まで6シーズン・全96話が放映された。

マンハッタンで暮らす30代女性たちの友情や恋愛、セックスライフを赤裸々に描いたドラマは全世界の女性を魅了。2008年と2010年には映画化された。

リブート版では、10エピソードが放送される。HBOは「ニューチャプター」と称しており、30代の主人公が50代となり、より込み入った人生と友情を描く。

サマンサが消えた!

vipflash / Shutterstock.com

期待の声が高まる一方、リブート版でファンを失望させたのは、サマンサ役のキム・キャトラルが再出演しないことだ。ファンからは怒りや非難、製作中止を求める声まで上がった。

キム・キャトラルとサラ・ジェシカ・パーカーの間には以前から不仲説が報じられており、本人もSATCの続編には出演しないと公言している。2017年には、企画が進行していた映画「SATC3」も、撮影直前で中止となった。

続編でサマンサが登場しない理由について、HBO MaxのCasey Bloysコンテンツ最高責任者はイベントで「友情は薄れゆくものだ」と述べ、ストーリーにリアルさを出すためだと語っている

ネットではサマンサの扱いについて、コロナで死亡した、宇宙に移住したなど諸説が飛び交っている。続編では、サマンサの不在がどのように描かれるのかにも注目したい。

続投するのは

製作と脚本、監督は前作に続き、マイケル・パトリック・キングが担当。キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカー、ミランダ役のシンシア・ニクソン、シャーロット役のクリスティン・デイヴィスは続投する。3人はエグゼクティブ・プロデューサーを兼任している。

3人の夫役、クリス・ノース(ミスター・ビッグ)、デイヴィッド・アイゲンバーグ(スティーブ)、エヴァン・ハンドラー(ヘンリー)も再演が決定している。

アンソニー役のマリオ・カントーネと、スタンフォード役のウィリー・ガーソンも出演。ガーソンは9月にガンで死去し、今回のドラマが遺作となった。

ニューヨークポスト紙は8月、初回エピソードで主要な登場人物が他界するという驚きのニュースを報じた。その際は、ミスター・ビッグではないかと噂されていたが、スタンフォードの可能性も出てきた。

キャリーの元婚約者エイダンを演じたジョン・コーベットと、ビッグの元妻ナターシャ役のブリジット・モイナハンも登場。ビッグとキャリーの夫婦関係について、現在は離婚協議の真っ最中だと報じられていることから、ファンの間では、どちらかが元サヤに納まるのではないかと噂されている。

撮影現場ではミランダや、シャーロットの子供たちも成長した姿を見せている。この17年でどのようにキャラクターの人生が変化したのかも見どころの一つ。

なおサマンサの恋人、スミス役のジェイソン・ルイスは残念ながら出演しないという。

新キャラは?

人種の多様性の欠如を指摘されてきたSATCだったが、新たに加わったキャラクターは、ほとんどが有色人種となっている。『グレイズ・アナトミー』で活躍したサラ・ラミレスは、スタンドアップコメディアンのチェ・ディアス役を演じる。人気ポッドキャストのホスト役を務め、キャリーは番組のゲストとして出演するという。

このほかには、ニコール・アリ・パーカー(「シカゴ P.D.」や「エンパイア」)が、パークアベニューに住むドキュメンタリー作家の役を演じる。またカレン・ピットマン(「モーニング・ショー」)がコロンビア大学法学部の教授を、さらにサリタ・チョウドリー(「ホームランド」)は独身でやり手の不動産ブローカー役として登場すると報じられている

サラ・ジェシカ・パーカーとマイケル・パトリック・キングは、「白人だけが脚本を書き、出演するドラマにはしたくなかった」とキャスティングの背景について語っている。スタッフに関しても、サマンサ・アービーなど、有色人種の脚本家で構成されているという。

注目のファッション

HBO

SATCの人気の理由の一つがファッション。ラグジュアリーとファストファッション、ビンテージを巧みにミックスしたコーディネートが注目を浴び、ジミー・チュウやマノロブラニクのハイヒール、フェンディのバゲットバッグ、グッチのファニーパック、「キャリー」ネックレス、大型の花のコサージュなど様々なヒットアイテムが生まれた。

前回のドラマでスタイリストを務めたパトリシア・フィールドはNetflixのドラマ『エミリー、パリへ行く』に参加しているため、SATCのプロジェクトから外れている。前回のドラマに参加したスタイリスト、モリー・ロジャース(Molly Rogers)のほか、ダニー・サンティアゴ(Danny Santiago)がスタイリストを務めている。

撮影現場では、サラ・ジェシカ・パーカーがキャロリーナ・ヘレラのタフタドレスから、バレンティノのジャケット、ノーマカマリのチェック柄ジャケット、ロング丈のチュチュ、フォーエバー21のマキシドレスなどを着用する姿が目撃されている。

New York or Nowhereのエコバッグは早くも話題に。

登場人物が着用した洋服やブランドは、公式SNS(justlikethatmax)(andjustlikethatcostumes)やファンサイト(justlikethatcloset)(sexandthecity_newyork)などでチェックできる。

第二の「マグノリアベーカリー」は?

今回もソーホーやノリータ、セントラルパーク5番街など市内各所で撮影される様子がSNSに投稿されている。アッパーイーストサイドの65ストリートにあるレストラン「イースト・ポール」(East Pole)では、ミランダとスタンフォードの撮影シーンが目撃されており、早くもブランチに訪れる客が増えているという。
またクロスビーホテルやホイットニー美術館のほか、新たな名所も登場する予定。放送をきっかけに、一躍有名となったカップケーキ店「マグノリアベーカリー」のようなヒット店が誕生する可能性もある。

日本での放送時期はまだ発表されていないが、今から待ち遠しい!

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