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奴隷解放記念日「ジューンティーンス」とは

毎年6月19日は、ジューンティーンス(奴隷解放記念日)と呼ばれ、奴隷制の終了を記念する日として知られる。今年で155周年を迎える。

6月19日は、奴隷制が法的に廃止された日ではなく、南北戦争終結後に奴隷解放の知らせが、ディープサウスに届いた日。奴隷解放記念日のほか、「ジューンティーンス独立記念日」(Juneteenth Independence Day)「解放の日」(Freedom Day)、「自由の日」(Emancipation Day)とも呼ばれる。

リンカーン大統領が奴隷解放宣言に署名したのは1863年。ロバート・E・リー将軍が1865年4月にバージニア州で降伏を宣言し、南北戦争が終結した。終結の知らせが行き渡るには時間を要した。1865年6月19日、北軍のゴードン・グレンジャー(Gordon Granger)が1,800人の連邦軍とともにテキサス州ガルベストンに到達。アフリカ系アメリカ人に南北戦争が終結し、奴隷制度が終了したことを告げた。この年の12月、修正第13条が成立、公式に奴隷制が廃止された。

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ENCYCLOPEDIA BRITANICAによると、1866年にテキサスで初めて公式にジューンティーンスの式典が開催された。祈祷会やスピリチュアルの歌唱で祝い、参加者は新たに獲得した自由を示すものとして新しい服を着用したという。ウォール・ストリート・ジャーナルによると現在、全国で200以上のイベントが開催されている。アトランタ市やワシントン州ではパレードやフェスティバルといった大型のイベントを実施している。

ジューンティーンスは1980年に初めてテキサス州の祝日となった。これまでに45州とワシントンD.C.が記念日として認定している。
ニューヨーク州のクオモ知事は今月17日、ニューヨーク州の公務員を対象に、今年の6月19日の奴隷解放記念日を休日にすると発表。さらにカリフォルニア州とバージニア州、ペンシルベニア州フィラデルフィアも19日を祝日とすると発表している。
デブラシオ市長も19日、来年から6月19日の奴隷解放日(ジューンティーンス、Juneteenth)を正式に市の職員と学校の休日に指定すると発表した。

今年は、ジョージ・フロイド(George Floyd)さんや、家宅捜査で自宅に踏み込んだ警察官に射殺されたブリオナ・テイラー(Breonna Taylor)さん、元警察官にマラソン中に射殺されたアフマド・アーベリー(Ahmaud Arbery)さんの死亡事件をきっかけに、警察官の暴行や、人種間不平等に対する大規模な抗議デモが全米で行われており、奴隷解放記念日にも改めて注目が集まった。

ジューンティーンス ニューヨーク
6/19/2020 Protest at City Hall, Manhattan ©mashupNY
ジューンティーンス ニューヨーク
6/19/2020 Protest at City Hall, Manhattan ©mashupNY

企業間でもこの日を重視する動きが広がり、ツイッター社やオンライン決済のスクエア(Square)社、ボックス・メディア(Vox Media)、ナイキ、NFLなどは、6月19日を休日に指定すると発表した。

またトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大以降初めての選挙集会を、6月19日にオクラホマ州タルサで行うことを決定したが、日程と場所ともに配慮を欠いた判断との批判が殺到。開催を翌日に延期し、話題となった。タルサは1921年に黒人虐殺事件があった場所として知られる。

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