ウォルマート銃乱射事件、犯人の携帯電話から「デスノート」

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22日、バージニア州チェサピーク(Chesapeake)にある大手小売店ウォルマートで発生した銃乱射事件で、犯人の携帯電話から「デスノート」と題したメモが発見された。25日、チェサピーク市警察が明らかにした。

事件は午後10時ごろ、夜間部門の従業員が待機していた休憩室で起きた。同店のマネージャー、アンドレ・ビング(Andre Bing)(31)容疑者は、休憩室のドアを開けた直後に発砲。6人が死亡、4人が負傷した。死亡者の中には、16歳の少年が含まれていた。ビング容疑者は、その場で自殺をはかり死亡した。

メモには、「低い知能や分別が欠けている愚かな人々から嫌がらせを受けた」「○○は初日から私を排除しようとしていた」「彼らは(連続殺人鬼の)ジェフリー・ダーマーのようだといって笑った」「悪魔的なオーラを持っている」などと、複数人を名指しで非難するコメントが書かれていた。がんで闘病中の同僚については、母を同じ病気で亡くしたため「救いたい」と語っていた。

また自身の携帯がハッキングされたことで「尊厳を完全に奪い取られた」とも主張。「両親は私の社会的な欠点にもっと気を配るべきだった」と家族を責めるような発言も含まれていた。最後は「神よ、これから私がお行うことを許したまえ」と締め括った。

捜査当局は、これらがいつ書かれたものかは不明だとしている。ウォルマートはメモについて「何事も無実の人々の命を奪うことを正当化することはできない」と非難した。

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デイリーメールは24日、「デスノート」とは別に、ビング容疑者があらかじめ「殺害リスト」を作成し、自宅の外に破棄していたと伝えている。リストには、従業員の名前のほか、シフトや部門、休憩時間などの詳細が記され、複数人の名前が丸で囲まれていた。この中に、殺害された従業員も含まれていたという。

警察の発表によると、ビング容疑者が使用したのは9mm拳銃で、事件当日の朝、地元の販売店で合法的に購入したものだった。家宅捜査からは、銃弾や銃を購入した際の身元保証用紙などが発見された。ビング容疑者に、犯罪歴はなかったという。

ニューヨークポスト紙は、ビング容疑者が2017年ごろ、妄想型統合失調症を患っていたと報じている。