犬がうるさい、隣家に「毒入り肉」まいた男 防犯カメラで見つかる

642

米東部バージニア州で6日、隣家の犬の鳴き声が迷惑だとして、飼い主の庭に毒入りとみられる肉を撒いた男が、逮捕される事件があった。

被害にあった飼い主のヘザー・ディンズモアさんは、3匹の救助犬を飼っていた。地元テレビ局Fox DCの取材に話したところによると、週の半分はニュージャージー州にいるといい、犬を家に置き去りにしたり、放し飼いにすることもなかったという。

発覚したのは今月初め。ニュージャージー州の家族を訪ねるために家を離れている間、監視カメラの映像を確認すると、私道に侵入する隣人の姿が映っていた。

男は手にしたビニールの中のものをバラバラにする仕草をし、庭に投げ始めた。

幸い、いずれの犬も毒入り肉を口にすることはなかった。

Advertisement

餌を回収したアレキサンドリア動物福祉連盟は、検査中だとしつつ、「毒素と疑われる物質」が検出されたとしている。

逮捕された隣人はジョン・ロマーノ容疑者。第一級軽犯罪の容疑で6日に出頭した。犯行後、ディンズモアさんの郵便受けに謝罪文を投函しており、その中で「大きな鳴き声に長い間悩まさていた」と犯行の動機を述べつつ、「汚染された肉を撒いたことに弁解の余地はない」「過ちであり、意地悪で、愚かだった」と反省の弁を述べていた。

謝罪文について、ディンズモアさんは「見つかったことを謝っているだけで、自分がしようとしたことを誤っていない」とし、「あれを謝罪と呼ぶならば、受け入れることできない」と、インタビューに答えている。

男の行いはもってのほかではあるが、米Yahooのコメント欄には、意外にも飼い主に批判的なコメントが多く投稿されている。

「犬の躾は飼い主の責任」「犬を殺そうとするのは許されないが、男性の苦痛も分かる。犬は吠えるものだ、コントロールすることはできないという主張は気に食わない。みんな在宅中は穏やかでいたい。相手を尊重すべきだ」といった声や、「殺しはしなかったが、理解できる。隣人の犬が昼夜問わず、絶え間なく吠え続けていたため、2年で家を売却した」と理解を示すコメントも。

そのほかには「夜10時から朝の6時まで吠えないよう頼んだが、隣人には対応してもらえなかった。代わりに、超音波を発する装置をフェンスに取り付けた」「犬が吠え始めたらスピーカーで大音量を出して、警察が到着するのを待った。隣人は初めて犬の声が迷惑なことに気づいたようだ」「吠える犬に向けてエアホーンを鳴らすと、2日で飼い主は犬をのけてくれた」など、独自の体験に基づいた対応策も寄せられている。