NY観光名所「ベッセル」3人目の飛び降りで無期限閉鎖に

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マンハッタンのハドソンヤードにある建物「ベッセル」(The Vessel)で11日昼ごろ、21歳の男性が飛び降り死亡した。

2019年3月の開業以来、自殺者は3人目となった。先月21日にはブルックリン在住の女性(24)が、昨年2月にはニュージャージー在住の男性(19)が死亡した。

ニューヨークタイムズによると、ハドドンヤードの開発を手がけたリレイティッド・カンパニーズはベッセルを閉鎖すると発表。精神科医を含む自殺予防の専門家と、防止策を協議するとした。再開時期については明らかになっていない。

11日に死亡が確認されたのは、テキサス州サンアントニオ在住のフランクリン・ワシントン(Franklin Washington)さん。ニューヨークポスト紙によると、ワシントンさんは、55歳の母親を殺害した疑いで、地元警察から参考人として聴取を求められていた。

Hudson Yards Vessel
©mashupNY

ベッセルは、英国人デザイナー、トーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)氏が設計したハチの巣型のインスタレーション。
高さ60メートル、8階建て構造の建物には、2500ステップの階段があり、頂上からミッドタウンやハドソンリバーを見渡すことができる。全体に手すりが付いたガラス製の柵が設置されているが、高さは大人の腰から胸程度の高さとなっている。

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Curbedによると、最初の自殺者が出た後、地域の代表らは、柵の高さを上げるなど安全対策を求めていた。

(ヴェッセル内部の様子)

米自殺防止ライフライン:1-800-273-8255、東京自殺防止センター:03-3207-5040 (befrienders-jpn