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泣いている子供の写真はミスリード? まさかの真実が明らかに

不法移民を取り締まる「ゼロ・トレランス政策(不寛容)」で、親から引き離された子供の象徴として、世界に広まった「泣いている女の子」の写真。実際は、親と一緒にシェルターにいることが分かり、この写真はミスリードであった可能性が浮上している。

女の子の写真は世界中で話題に

公開された写真は、国内外のメディアによって取り上げ、センセーションを巻き起こした。この写真や、人言団体が公開した子供の泣き声などをきっかけに、フェイスブック上では法的サービスを行うNPO団体(RAICES)への支援金が1,700億ドル(約19億円)募られるなど、引き離しに反対の声が一気に高まった。

先日、タイム(TIME)誌は、女の子の写真をキャプチャーし、その前に立ちはだかるトランプ大統領というカバーで7月2日号を発売すると発表し、大きな話題となった。

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父親が名のり出る

22日、写真の父親だと名乗り出たデニス・バレラ(Denis Valera)さんは、子供のヤネラ(Yanela)ちゃんと母親は、引き離されていないという証言を行い、世間を驚かせた。
母親の名は、サンドラ・サンチェス(Sandra Sanchez)さんで、テキサス州の国境近くのマッカラン(McAllen)で現在亡命申請を行っており、拘束された後も子供とは離されていないと、ロイター通信に語った。

バレラさんは、ロイターのほか、ワシントンポストや英デイリー・メールの取材にも応じている。
サンチェスさんが、2013年に母国ホンジュラスに強制送還されたことや、その後連絡が途絶えており、写真を見て初めて米国に入国したことを知ったと語っている。2人は3人の子供がいる。

ICEも親子は一緒だと認める

CBSニュースによると、ICE(米国移民税関執行局)もこの親子が一緒にいる事実を認めている。12日の午後10時過ぎ、国境警備隊員が、違法に国境を超えたサンチェスさん親子を発見したという。

女の子の写真を撮影したゲッティ・イメージ(Getty Images)のフォトグラファー、ジョン・ムーア(John Moore)氏は、この日9時間近く国境警備隊の車に同乗しており、発見当時はこの親子の近くにいた。

警備隊が母親を検査し始めた時、子供が泣き出したため、カメラマンはすかさず写真を撮影したという。この写真が、大きな反響を起こすことは知る由もなかったが、大事な瞬間だと思ったとCBSに語っている。時間は2分間もなかったという。
サンチェスさんに、どれくらい旅をしているのか尋ねると、疲れ切った表情で「1ヶ月以上」と答えた。検査が終わると、母親は子供を抱き上げ、彼女はすぐに泣き止んだという。

タイムは訂正を発表

この情報が報道された後、タイムは、同誌の記事はこの写真が撮影された後、彼女がどうなったかに関して誤解を与える内容だったとし、母親と子供は一緒に警備隊に拘束されたと訂正を発表した。

今年4月、ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官がゼロ・トレランス政策を発表。この政策で、国境を違法に超えた人は、民事ではなく、刑事訴追されるため、法の規定により、子供らと引き離されることとなった。
4月から5月の間、1940家族から約2,000人の子供が親と引き離されており、子供の人権侵害だと多くの批判が寄せられていた。
20日、トランプ大統領が大統領令で引き離しの停止を発表した。

先日は、ニューヨークタイムズマガジンの編集長が、檻のような中で寝泊りする移民の子供の写真をシェアした。しかし、後にオバマ政権時代のものと判明したため、謝罪を発表するなど、移民政策に関して、情報の真偽をめぐって混乱が続いている。

関連情報

21日、親子引き離しに反対を表明したメラニア大統領夫人はテキサス州のシェルターを電撃訪問。意味深なメッセージが描かれたジャケットを着用し、多くの人を混乱させた。

テキサス電撃訪問のメラニア大統領夫人 ジャケットのミステリアスなメッセージとは?

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