全米オープンテニス会場を臨時病院に。新型コロナ対策で

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ニューヨーク市緊急管理局は、新型コロナウイルスの患者の増加に対応するため、クイーンズのフラッシングメドウズにあるテニススタジアムを、臨時病院として使用する計画を進めている。ウォールストリートジャーナルが報じた。

米テニス協会(USTA)の広報担当者によると、ビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンター(Billie Jean King National Tennis Center)に病床350床を設ける予定で、31日にも作業を開始する。臨時病院は、新型コロナウイルス感染者以外の患者の施設として使用する予定。

さらにルイ・アームストロング・スタジアム(Louis Armstrong Stadium)は、ウイルス感染患者や医療従事者、公立学校の子供たちなどの食料品を備蓄する場所として使用する。USTAの広報担当者は「市や州が必要とすることには、全て対応する。」と語っている。

5月までに5万床を確保

30日、陸軍工兵隊と州兵の協力により、マンハッタンのジャビッツセンターに1,000床の臨時病院がオープンした。
また、トランプ大統領が派遣した海軍病院船「コンフォート」もニューヨーク港に到着した。同船は1,000床を有し、12の手術室や、集中治療室、医療研究室、薬局などを備える。コンフォートでは、新型コロナウイルス感染者以外の患者の治療を行う。また船内では、1,200人以上の海軍医療従事者が対応にあたる。

デブラシオ市長は同日の会見で、現在2万床の確保に努めており、5月までに6万床が必要だと見通しを述べた。

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ジョンズ・ホプキンス大学の発表によると、31日午前2時時点のニューヨーク市の感染者は38,087人で、死者数は914人となっている。