オーバーブッキングでさえなかった!?ユナイテッド航空が二度目の謝罪

ユナイテッド航空CEOのオスカー・ムニョス(Oscar Munoz)氏が、シカゴのオヘア国際空港で乗客を引きずり下ろした件に関し、昨日に続き、謝罪のステートメントを発表したと各社が報じた。

声明では、「今回、強制的に降機させたお客様と、搭乗されていたお客様に深くお詫び申し上げます。何人もこのような間違った扱いを受けることがあってはなりません。・・・この件に関し、会社が全責任を負います」と発表した。
オスカー氏は、昨日声明を発表していたが、内容が不十分とのことで、さらなる非難にさらされていた。

ニューヨークタイムズによると、今回の件は、当初発表されていたオーバーブッキングが理由ではなく、自社の従業員を搭乗させるため、4人の乗客を飛行機より降ろしたことも明らかになった。どのような方法で、この4人が選ばれたかは明らかにされていない。

オーバーブッキングの際、まずは、便の変更が可能な乗客がボランティアで募られる。連邦規則では、希望者がいない場合は、乗客の意思とは関係なく、航空会社が搭乗を断ることができるとしている。その際、該当する乗客に対して、補償を受ける権利を書面で説明する必要があるという。

国内線の規則では、振替により乗客の目的地への到着が1時間〜2時間の遅れが生じる場合、上限675ドルの範囲で、片道航空券の2倍を支払わなければならない。また、2時間以上の遅れが生じる場合は、片道航空券の4倍(上限1350ドル)を支払わなければならないとしている。そのため、一般的には、補償額を抑えるために一番運賃の安い乗客から選ばれる傾向があるが、選択方法に関しては、各社が独自のルールを採用している。運輸省は、オーバーブッキングによる搭乗拒否のリスクを少なくするには、早めにチェックインすることを推奨している。

米国において、オーバーブッキングはよくあることだが、乗客を強制的に降機させるのは、稀なことだという。昨年運輸省が発表したデータでは、搭乗を強制的に断られた乗客の割合は、100万人中62人。ユナイテッド社に関しては、年間8600万人の乗客のうち、(自発的に便を変更した人を除き)3,765人の搭乗を断ったとされている。

今回のユナイテッドの件は、オーバーブッキングではないにも関わらず、従業員用の座席を確保するため、いったん乗客が搭乗した後、オーバーブッキングの手続きに従い、乗客を強制的に降機させたことが明らかになった。米国運輸省は、航空会社がオーバーブッキングに関する連邦規則に違反していないか調査を始めている。また、ユナイテッド航空も調査をするとしており、4月30日までに結果を公表する予定。

ユナイテッド航空の対応は、多くの非難を浴びている。今年のアカデミー賞の司会を務めたジミー・ケンメルの深夜バラエティ「Jimmy Kimmel’s show」では、10日のCEOのステートメントに、全く責任を負わない内容と非難。ユナイテッドのパロディCM “friendly skies” を公開した。

あなたは(乗客)、私たちの言う通りにするのよ。そうすると問題は起こらないわ。わかった?
さもないと、あなたを引きずり下ろすことになるわよ。
あなたの顔がうきわ(救命道具)として使えるくらいに、ひどくぶつわよ。
United Airline F**K YOU