ウクライナ国防省は26日、人気ロールプレイングゲーム「S.T.A.L.K.E.R」の開発者がバフムートで戦死したことを明らかにした。
「@stalker_thegameの開発者の一人、ウォロディミル・エジョフが、ロシアの侵略者からウクライナを守るために、バフムート近くの戦闘で死亡した。ウォロディミルは二人の息子の父親だった。英雄に永遠の栄光を!」
Volodymyr Yezhov, one of the developers of @stalker_thegame , died in a battle near Bakhmut, defending Ukraine from russian invaders.
— Defense of Ukraine (@DefenceU) December 26, 2022
Volodymyr was a father of two sons.
Eternal glory to the Hero! pic.twitter.com/jgzZxaZEXO
訃報を受け、S.T.A.L.K.E.Rの公式ツイッターアカウントは「ウォロディミルは、われわれにたくさんのゲームとユニバースを与えてくれた。プレイヤーたちはいつまでも彼を忘れない。ありがとうウォロディミル」と投稿。「ウクライナはもう一人の英雄を失った」と死を嘆いた。
「S.T.A.L.K.E.R」は、ウクライナのゲーム開発企業「GSC Game World」が手がけ、2007年にPC向けを初めてリリースしたファーストパーソン・シューティングゲーム。シリーズ新作「S.T.A.L.K.E.R 2 ハート・オブ・チェルノブイリ」のリリースを年内に予定していが、ロシアによるウクライナ侵攻により中断を余儀なくされた。
同社は5月、YouTubeに投稿した動画で、それまでの制作の様子を伝えるとともに、「われわれの国は再び存亡をかけた戦いを余儀なくされた。自由の代償というものだろう」と説明。「われわれは、従業員と家族が生き残るのを助けようと務めている。ゲーム開発は二の次となったが、勝利した後、必ずや続ける」と報告した。
東部ドンバス地域にある都市バフムートでは、5月以来両軍が支配をめぐる戦いを繰り広げてきたが、11月に激しさを増し、第一次世界大戦さながらの「血みどろの塹壕戦」に発展していると報じられている。
21日に電撃的な訪米を果たしたゼレンスキー大統領は議会演説で、前日にバフムートで戦う兵士らを訪問したと明かした上で「ロシア軍と傭兵らは、5月からバフムートをノンストップで攻撃している。昼夜を問わず攻撃をしているが、しかしバフムートは持ちこたえている」と説明。「その土地の隅々が血に染まり、銃の轟音がなり続けている。熾烈な戦闘により塹壕の持ち主が1日に数回入れ替わる。肉薄戦さえ行われている。しかしながら、ウクライナのドンバスは持ちこたえている」と、米国の議員らを前に語った。最後は、バフムートの兵士らが託した寄せ書き入りのウクライナ国旗を、ハリス副大統領とペロシ下院議長に手渡し、演説を締めくくった。
Extraordinario momento en discurso historico en el cual Zelensky le pasa la “batle flag” que le dieron los heroes defensores ucranianos del mundo libre ayer mismo en el frente en Bahkmut La bandera de Ucrania en el Congreso de EEUU #StandWithUkraine 🇺🇦🇺🇸❤️ pic.twitter.com/CbKr7l0E4z
— Rodrigo Figueredo🇻🇪🇺🇦 (@GeorgeArtwell) December 22, 2022