中国への脱出プランも視野?プーチン氏と習氏の会談「身の安全の保証」話し合われたとの指摘、ウクライナ

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20日から2日間にかけてモスクワで中国の習近平国家主席と会談を行ったロシアのプーチン大統領。21日の記者会見では、1対1を含む限定的な形式の話し合いは、温かく、友好的、建設的な雰囲気の中行われ、成功したと発表した。

中露関係は過去最高で「隣国関係、相互支援と援助、そして両国民の友好という固い絆を共有している」としたほか、「国際問題や地域問題では、両国が同じまたは非常に近いものであることも確認した」と緊密さを強調した。

会談の全容は明らかにされていないものの、中国がウクライナに侵攻したロシアに支持を提供したものとの見方が強い。オースティン国防長官は23日の議会公聴会で、中国の訪問は「非常に厄介なメッセージであり、支援のメッセージ」と主張。習氏が物資の支援を提供することになれば「紛争を長引かせ、地域でなく世界的な紛争に拡大する可能性がある」と警告した。ブリンケン国務長官は、習氏は今回の訪問で、プーチンに「外交的援護」を行ったと非難した。

そうしたなか、ウクライナ内務省の顧問アントン・ゲラシュチェンコ氏は、プーチン氏が国を追われた場合の計画が話し合われたのではないかとの考えを示した。

ゲラシュチェンコ氏は27日、ツイッターに「交渉の主要なテーマの一つは、プーチンが権力を失った場合の身の安全の保証だった可能性がある」と投稿。交渉には「中国に避難して、国際刑事裁判所(ICC)への身柄の引き渡しを拒否する」といった条件が含まれている可能性があるともした。

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ICCは17日、ウクライナ侵攻をめぐる戦争犯罪容疑で、逮捕状を発行している。

プーチン氏が脱出プランを用意しているという噂は、以前から出回っている。

プーチン氏の元スピーチライターから政治アナリストに転身したアッバス・ガリヤモフ氏は、昨年、テレグラムの投稿で、「ノアの箱舟」というコードネームの下、緊急事態に備えてプーチン氏の新天地を探すプロジェクトが進行していると主張した。

ガリヤモフ氏は、「非常に信頼している情報筋」から得た情報だとした上で、プーチン氏の取り巻きらは「侵攻が失敗して権力を失い、直ちに国を脱出しなければならなくなる可能性」を排除していないと指摘。候補地としてアルゼンチンがベネズエラが有力だとした。なお中国についても検討されたが、現地で「協力」が得られる見通しがないとして却下されたとし、「中国人は自意識過剰で他者を軽蔑しすぎる。特に敗者に対しては」と理由を並べた。

同氏はまた、今年2月にCNNのインタビューに出演した際に、戦争をめぐってロシア国民の不満が高まり、来年にもクーデター起きる可能性があると主張している。