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10代少女らウーバーイーツの車乗っ取り。運転手殺害の罪で起訴

10代の少女2人が、米首都ワシントンで、ウーバーイーツの車を乗っ取った挙句、運転手を殺害したとして逮捕・起訴された。

事件は23日午後4時半ごろ、国立公園付近で起きた。容疑者は13歳と15歳の少女で、未成年のため名前は明かされていない。

死亡した運転手は、パキスタン出身の移民でバージニア州スプリングフィールド在住のモハメッド・アンワル(Mohammad Anwar)さん(66)。3人の子供と4人の孫がいる。2人の子供は米国在住だという。ワシントンポスト紙によると、2014年に「家族と自身のために、より良い生計を立てるため」渡米した。

SNSには事件の様子を撮影した動画が投稿されている。動画の冒頭では、運転席と助手席に少女が乗っており、アンワルさんは「私の車だ」と叫びながら、扉を閉めるのを防ごうとしている。

その後アンワルさんが半身を乗り出した状態のまま、車は発信。木の周囲にある柵にぶつかりながら直進した後、急ブレーキをかける音と大きな激突音が響き渡った。撮影した人物が駆けつけると、車は横転しており、アンワルさんは歩道に投げ飛ばされていた。1人の少女は車外に脱出。もう1人は助手席から出ようとしており、それを助ける州兵の姿が様子が映っている。撮影者は、州兵らに「彼女たちが車を奪った」と状況を伝えようとしている。

アンワルさんは病院に搬送されたが、後に死亡が確認された。検視ではアンワルさんは、肋骨と骨盤を折っていた。少女らは逃走しようとしたが、その場で拘束された。

報道によると、2人は武装した重罪謀殺および武装した第2級殺人、自動車乗っ取り、無謀運転、テーザー銃を所持していた罪で起訴された。2人は無罪を主張した。

ポスト紙によると、ワシントンでは昨年より車の乗っ取り事件が増加しており、2月に連邦捜査局と地元警察が合同で、カージャック対策本部を立ち上げたところだった。

今年は46件の乗っ取り事件が発生している。2020年の同時期は8件だった。昨年は、345件報告されており、2019年の142件に比べ、143%増となった。また今年、乗っ取りで逮捕された中で、23人は未成年によるものだという。

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