ウクライナ空軍は12日、対空ミサイル部隊が、ロシア軍の攻撃ヘリコプター4機をわずか18分で撃墜したと発表した。
時間は8時40分から8時58分の間で、場所は南部としているが、詳しい地域は特定していない。撃ち落としたのは、南部前線で地上部隊の火力支援をしていたヘリコプターで、機種はKa-52アリゲーター攻撃機とみられている。
1機はウクライナ軍が最近になって解放に成功したエリアに墜落し、3機はロシアの占領地域内に落ちた。このほかに2機と交戦しており、これらにもヒットした可能性があるとしている。
ウクライナ空軍はまた、同日朝に南部ムィコラーイウで自爆型ドローン「Shahed-136」を9機撃墜したともしている。
ウクライナ国防省はツイッターで「実りの多い朝」と投稿。「ウクライナ南部の美しい秋空を台無しにしていたヘリコプター4機を撃墜した。アリゲーターが来る場所ではない」とコメントした。
Productive morning, Ukrainian style.
— Defense of Ukraine (@DefenceU) October 12, 2022
Today, in just 18 minutes, service members of #UAarmy shot down 4 russian helicopters that were spoiling beautiful autumn skies in the south of Ukraine.
No place for Alligators here.
The local climate is hostile towards them. pic.twitter.com/KjT9U3GnPN
ウクライナ側の発表では、2月24日から10月12日までに、ロシアのヘリコプター235機、ドローン1129機を破壊した。
ビジネスインサイダーによると、Ka-52は、米陸軍のAG-64アパッチとならんで、世界で最も優れた軍事用攻撃ヘリコプターと考えられている。
Ka-50ブラックシャークの後継機として開発され、1997年に初飛行した。最高時速は315kmで、最大高度は1万8,044フィート。航続距離は約1,100kmだという。プロペラは二重反転ローターを採用し、機動性に優れている。VIKHRやATAKA対戦車誘導ミサイル、Kh-25ML空対地ミサイル、S-8ロケット弾など様々な兵器を搭載することが可能だという。