新たに2人。クオモNY州知事の「セクハラ」告発

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大半はクオモ氏によってキャリアを破壊される恐れがあることから、匿名となっているが、2人の元男性補佐官は「プッシー」(女の俗語)や「おまえにはタマがないのか」などと卑猥な言葉で罵られたと明かした。
先にセクハラを告発したヒントン氏は、クオモ氏の言動について「操縦とコントロール」「パワープレイ」だと表現している。

これまでに3人がセクハラ告発

クオモ氏自身は昨年12月以降、3人の女性からセクハラの告発を受けた。

2018年に経済開発局の事務次官兼および知事室特別顧問を辞任したリンジー・ボイラン(Lindsey Boylan)氏(35)は24日、Mediumの投稿で、移動中の機内でストリップ・ポーカーをしないかと誘われたほか、同意なくキスをされたなど、不適切な行為を受けたと明かした。現在マンハッタン区長に出馬中のボイラン氏は、昨年12月、ツイッターでクオモ氏からセクハラを受けたと告発していたが、詳細には触れていなかった。

この3日後、昨年11月まで保健政策顧問を務めていたシャーロット・ベネット(Charlotte Bennett)氏(25)は、性生活を含む個人的な質問を受けるなど、クオモ氏からセクハラを受けたと告白した。ベネット氏は「知事が私と寝たいと思っていたことがわかった。ひどく不快で、怖かった」と語っている。

さらに1日、職場以外の女性が告発。アナ・ルック(Anna Ruch)氏(33)は2019年9月、友人の結婚式に参加した際、初対面のクオモ氏から背中を触られたほか、キスを迫られるなど、望まない振る舞いを受けたと打ち明けた。

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クオモ氏は3日の記者会見で、「人々を不快にさせた」行為について、「深く謝罪する」と述べた。一方、「不適切に触れたことは一度もない」と強調し、辞任はしないと明言している。

セクハラ疑惑に加え、5日には、老人ホームの死者数に関する新たな疑惑が明るみになった。ニューヨークタイムズとワシントンポスト紙は、クオモ知事の側近の働きかけにより、高齢者施設における新型コロナウイルスの被害に関する保健局の報告書から、総死者数が取り除かれたと報じた。

ニューヨーク州議会両院は同日、新型コロナウイルスに関する災害緊急事態の対応としてクオモ氏に付与された緊急権限を剥奪する法案を、賛成多数で可決した。

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