ツイッターは6日、オルトライトの陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズ氏の個人と同氏が運営するサイトInforWars(インフォウォーズ)のアカウントを永久に凍結したことを発表した。
理由について、過去の違反行為に加えて、5日に配信したツイートとビデオが攻撃的な行為を禁止する方針に違反したためと説明した。
ジョーンズ氏はこれまで自身のサイトやラジオ、SNSを利用して、9/11政府陰謀説やサンディフック小学校銃乱射やらせ説、ピザゲートなど、数々の陰謀論を強力に後押ししてきた。フェイスブックとYoutube、アップルは8月に、アレックス・ジョーンズ氏の運営するアカウントの閉鎖や停止措置を実施している。後にツイッターは一時的に投稿を制限するなどの措置を実施したが、同時点でジャック・ドーシー最高経営責任者はジョーンズ氏は違反していないと語り、アカウントを維持していた。
Today, we permanently suspended @realalexjones and @infowars from Twitter and Periscope. We took this action based on new reports of Tweets and videos posted yesterday that violate our abusive behavior policy, in addition to the accounts’ past violations. https://t.co/gckzUAV8GL
— Twitter Safety (@TwitterSafety) September 6, 2018
ジョーンズ氏は昨日、ワシントンDCの議会公聴会の場に足を運んでいた。当日午前に開催された上院情報委員会には、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者とツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者が招聘され、外国からの干渉、トロールやデマの防止に向けた取り組みについて、厳しい追及が行なわれた。午後は引き続き、下院エネルギーおよび商業対策委員会による公聴会が開催され、ジャック・ドーシー氏が、反保守的なバイアスやシャドーバンについて証言を求められた。
ジョーンズ氏は、午後の公聴会の入室を待つ人々の列に並ぶCNNのオリバー・ダーシー記者(Oliver Darcy)にカメラを向け、約10分間に渡り激しくどなり立て、その様子をペリスコープで配信した。ジョーンズ氏はダーシー氏に向かって、ロビー活動をして保守メディアを黙らせている、犯罪ニュースネットワーク、などと罵倒し、「やつのネズミのような目を見ろ」「お前はアメリカの自由にとってウイルスだ」など個人的な中傷を繰り広げた。
ダーシー氏は8月のCNNの記事で、ジョーンズ氏の過去のツイートを細かく調査し、ツイッターが運用ルールを厳格に適用していないことを非難していた。
また、ダーシー記者に先立ち、上院情報委員会を終えたマルコ・ルビオ上院議員(共和党 フロリダ州)を囲む記者に混じったジョーンズ氏は、やじを飛ばして議員の答えを遮るなど、インタビューを妨害。途中、ルビオ議員の肩を叩き、同氏が「二度と触るなよ。」と怒りを露わにする場面が話題となった。