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トランプ氏「大規模な不正が明らかになる」ミシガン州議員の声明を否定

トランプ大統領は21日、前日に会談を行ったミシガン州議会議員らによる声明に対し、「大規模な不正投票が明らかになる」とツイートした。

トランプ氏は20日、ミシガン州共和党の州議会議員幹部をホワイトハウスに招いた。デトロイトニュースによると、リー・チャットフィールド(Lee Chatfield)下院議長、上院与党リーダーのマイク・シャーキー(Shirkey)議員ら7人が、午後4時前にホワイトハウスに入り、約1時間45分間過ごした。

ミシガン州議員 不正を否定

会談の後、両氏は共同声明で、新型コロナウイルス対策の追加支援金に関する話し合いを行ったと発表。「もっとも必要とする州民に連邦政府の資金を割り当てるという約束を強調した」と述べた。

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選挙について、選挙プロセスの審査を進める州議会の監視委員会によって、市民に透明性と説明責任が果たされるとしつつ、「ミシガン州の選挙結果を覆すいかなる情報も把握していない。われわれは、この選挙を通じて主張してきたように、法に従い、ミシガンの選挙人に関する通常の手続きに従う」と大規模な不正の可能性を否定。また「最も票を獲得した候補者が勝利し、ミシガンの選挙人を獲得する。これらは、われわれの選挙に自信をもたらす純然たる事実だ」と述べた。

AP通信の発表では、ミシガン州で、バイデン氏がトランプ氏に15万票以上の差をつけている。

トランプ氏は別のツイートでも「これは本当だが、メディアの報道とは大きく異なる」と主張。声明に反して「われわれは大規模で前例のない不正を明らかにする」と投稿した。

トランプ氏の狙いは?

17日、ミシガン州ウェイン郡の開票点検委員会が、選挙結果の認証の合意に一時的に失敗した。この際、トランプ陣営のリーガルアドバイザー、ジェナ・エリス氏は「州の委員会が先例に従えば、共和党州議会議員が選挙人を選択することになる。トランプ大統領にとって大勝利だ」と投稿。選挙結果を認証させずに、共和党が与党の議会に選挙人を選ばせることが目的であることを明らかにした。

ウェイン郡ではこの日、共和党員2名がデトロイトの票に問題があるとして、選挙結果の認証に反対。民主党員2名は賛成票を投じ、結果の認証が行き詰まった。これに対して、市民からの苦情が殺到。結局、3時間後に2人は賛成に回り、全会一致で選挙結果を認証した。

デトロイトのあるウェイン郡は、ミシガン州で最大の人口を抱える。地元紙によると、11月5日に同郡のホームページに投稿された暫定結果では、バイデン氏が587,074票(67.99%)を獲得。トランプ氏は264,149票(30.59%)となっていた。

この二日後、トランプ氏が、共和党員の少なくとも1人に17日の夜に電話をしていたことが、本人の証言で明らかになっている。

ロイターは19日、事情に詳しい人物の話として、トランプ氏は、接戦州で共和党議員に介入するよう説得することに戦略の焦点を当てていると報じた。

トランプ陣営の幹部は「共和党議員が民主党の大都市で介入せざるを得ないほど、十分な疑惑を投げかける計画だ」と語ったという。

選挙日から2週間以上が経った19日、ルディ・ジュリアーニ氏率いるトランプ弁護団は「冒頭声明」と称した会見を実施。接戦州における様々な疑惑を投げかけたほか、投票システムによってトランプ氏の票が不正に変えられたと主張。トランプ氏には「勝利への明確で実行可能な道筋がある」と訴えた。

さらに21日、共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長とミシガン州共和党のローラ・コックス議長は、州の開票点検委員会に宛てた書簡で、23日に予定する選挙結果の認証を延期するよう要求した。マクダニエル氏らは書簡で「この委員会は厳しい選択に直面している」と述べ、異常な数値と手続き上の不法行為に関する報告を無視して、州民に選挙権が奪われた感覚や不信感を残すのか、または結果認証の前に、完全な監査と調査をするために14日間延期するかだと述べた。

ニューヨークタイムズによると、選挙結果が論争となった場合、連邦法では理論上、州議会議員が介入して、選挙人を任命することが可能だという。ただし、トランプ陣営はミシガンやその他の州で多くの訴訟を提起したものの、裁判所は陣営の主張を繰り返し退けていると指摘。さらに全国の選挙職員らが、大規模な不正を示す証拠はないと主張しているとして、州議会に委ねる根拠はないとしている。また仮に州議会がトランプ氏を支持する選挙人団を任命することができたとしても、民主党の知事が介入して、バイデン氏の選挙人団を指名できると説明している。

選挙法が専門のロヨラ大学のジェシカ・レビンソン教授は同紙に、「ミシガンの州法は、州議会が選挙人を直接任命することを想定していない」と述べ、「民主党の州知事も確実に反対するだろう」と語っている。

ミシガン州のジョスリン・ベンソン(Jocelyn Benson)州務長官は20日、NPRの取材で、トランプ陣営の説得戦略について聞かれると「ミシガンの83の郡すべてが、選挙結果を承認した。共和党と民主党の職員は、大規模な不正の証拠はないと確認している」と説明。過去、より接戦となった選挙やより多くの事務的な間違いがあった場合でも、州の開票点検委員会は結果を認証してきたと述べた上で、「したがって、月曜日に選挙を認証する以外のことをすれば、法的責任と要件からひどく逸脱することになる」と、認証が滞る可能性を否定した。

なお、現時点のトランプ氏の獲得選挙人は232人。仮にミシガン州(16人)で勝つことできたとしても270人に及ばず、さらにペンシルベニア(20人)など複数の接戦州で結果を覆さなければならない。

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