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救助に加わった? トランプ前大統領 同時多発テロを巡る発言

2001年9月11日の同時多発テロから、今年で20年目を迎える。ホワイトハウスの発表によると、バイデン大統領は11日、ジル夫人とともに、ニューヨークの貿易センタービル跡地、ペンシルベニア州シャンクスビル、バージニア州アーリントンのペンタゴンの3箇所を訪問する。カマラ・ハリス副大統領は、夫のダグラス・エムホフ氏とシャンクスビルを訪問した後に、大統領夫妻とペンタゴンで合流する予定だという。

歴代大統領では、ジョージ・W・ブッシュ元大統領もシャンクスビルを、オバマ元大統領はニューヨークを訪れると伝えられている。

一方、退任後初めての9/11を迎えるトランプ前大統領は、同日夜に開催されるボクシング元ヘビー級王者イベンダー・ホリフィールド対UFCの元ライトフェビー級王者ビトー・ベウフォートの試合で、実況に参加する予定だという。

CBSニュースによると、フロリダ州ハリウッドで行われる試合には、長男ジュニア氏も参加し、父親とともに「遠慮なしの解説」をするという。

トランプ氏自身も声明で「わたしは素晴らしいファイターと、その戦いを愛している」と発表。「土曜夜、両者を見て、リングサイドで私の考えを共有できることを楽しみにしている。この特別イベントをお見逃しなく」と期待を語っている。

ところでトランプ氏といえば、9/11をめぐる言動が度々物議を醸してきた。これらには虚偽とされるものに加え、裏付けがなく、疑わしい発言も多い。

トランプ氏 9/11発言集

トランプ氏は事件から数時間後に、地元テレビ局のインタビューに電話で出演していた。この中でトランプ氏は、部屋の窓から「大きな爆発」を目撃したと述べ、エンパイアステートビル越しに見えていたワールドトレードセンターがそっくり消えてしまったと語った。一方で、ウォール街付近の71階建の自身のビル「40 Wall Street」について「ダウンタウンで2番目に高く、ワールド・トレードセンターが完成するまでは、一番だった」などと述べつつ「今となっては、一番高い」と自慢(?)ともとられる発言をしていた。

ビルの従業員と話をしたとも明かし、「彼らは、最も信じられない光景だったと言っている。ワールドトレードセンターからは7、8ブロック離れているだろう。でもウォール街には大きな石やレンガ、鋼鉄が散らばっている」と語った。

トランプ氏はこの日、当時居住していた5番街のトランプタワーにいた。ポリティコによると、ワールドトレードセンターまでの距離は4マイルほどで、最初にテレビで事件を知り、黒煙があがる様子を窓から見つめていたという。

大統領選キャンペーン中も、問題発言を残している。

2015年11月に開催した集会では、テロ当日、対岸にあるニュージャージー州ジャージーシティで大勢のイスラム教徒が歓声をあげていたと主張した。この後、テレビ番組で、実際に目撃したのかと問われると、テレビで見たと明かし「よく取材されていた」などと語った。この発言を検証したワシントンポスト紙は、膨大なニュースクリップを調べたが、何もなかったと結論づけている。

この数日後に開催された集会では、4マイル先のトランプタワーにいたにも関わらず、ビルから人々が飛び降りるのを目撃したと話した。

翌年には、タイム誌の取材で、政府から15万ドルの助成金を受け取ったと語り、理由はテロで影響を受けた人々に40 Wall Streetのビルを使用させたからだと主張した。しかし、その後のニューヨークデイリーニュースの調査により、助成金は中小企業向けの復興支援金で、トランプ氏の企業は受け取った金額を賃料の損失の穴埋めや掃除、修復に使い、人々を助けるためではなかったことが判明した。

また同年4月、ニューヨーク州バッファローで開いた集会では、9/11を7/11と誤った上に、「みんな瓦礫を片付けるのを手伝った。私もそこにいて、見ていた。少し手伝いもした」と主張。「これらの人々は素晴らしかった。瓦礫を動かして、生存者がいないか発見しようとしていた」と述べた。

大統領就任後も同様の発言をしている。2019年9月11日、ペンタゴンで行ったスピーチで「(事件後)すぐに、なにか少しでも役に立とうと私のために働いている人々を連れてグラウンドゼロを訪れた」と話し、「われわれだけではなかった。同じことをしようと本当に多くの人々が散らばっていた。何が落ちてくるかもわからないのに」と語った。

USA Todayによると、当時、ニューヨーク消防局の大隊長だったリチャード・アレス氏は、トランプ氏をグラウンドゼロで見た記憶はないと繰り返し述べている。同氏は、ニューヨークタイムズの取材に、数ヶ月間現場で作業をしたが、トランプ氏を一度も目撃したことはないと断言しているほか、当時一般人だったトランプ氏が「どのような役割が果たせたのかわからない」と答えた。

ただし、トランプ氏がダウンタウンを訪れたことは確かで、事件から2日後、数ブロック離れた場所でドイツのテレビクルーのインタビューに応じていた。

トランプ氏はこの中で、大勢の従業員がすでに助けていると話しつつ、「100人以上、125人がやってくる」とさらなる応援を呼んでいるかのような発言をしていた。

先述のアレス氏は、ポリティファクトの取材でも、トランプ氏がグラウンドゼロにいたことや、100人もの従業員が手伝いをした記憶はないと否定。「もしトランプ氏が、少なくとも100人のクルーを送り込んだならば、記録があるはず」と語った。

今年は、これまでの主張にひねりを加えている。

7日、保守系メディア、ニュースマックスのインタビューに応じたトランプ氏は「事件後すぐに、大勢のクルーを連れて行き、他の大勢の人々を助けた」とこれまでの主張を繰り返した上で、当時USスチールビルと呼ばれた50階の建物が「きしむ音が聞こえた。決して忘れない」と、新たな説明を追加。倒壊するかもしれない状況で「消防士の大男2人が、私と他の人々をつかんで、その場所から退避した」と語り、「あのような音は聞いたことがない。恐ろしい状況だった」と話した。

大統領退任後、ソーシャルメディアからブロックされても話題作りにことかかないトランプ氏。当日は何を語るだろうか。

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