Foxニュースのホワイトハウス担当記者、ジョン・ロバーツ氏は18日、トランプ大統領は自分と家族に恩赦を与えない見通しだと、情報筋の話として伝えた。
前日、トランプ氏が100人に恩赦や減刑を与える準備をしていると報じられた。
CNNによると、恩赦対象には、知能犯罪で有罪となった人物や著名なラッパーのほか、刑事司法改革を擁護することを目的にしたケース、政治的な仲間に対するものも含まれると見られている。
トランプ氏は昨日、娘のイバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏、側近らとともに長時間をかけて恩赦希望リストを検討したという。決断は18日または19日に発表する予定だという。
ニューヨークタイムズは17日、トランプ氏の任期終了を控え、側近らの間で、重犯罪を犯した人物やその関係者から料金を徴収して、ホワイトハウスに恩赦を求める動きが盛んになっていると伝えていた。
CNNによると、6日の議事堂襲撃後、アドバイザーらはトランプ氏に、自己恩赦は罪をみとめたように見えることから、控えるよう助言したという。また襲撃事件に関与した犯人らに、恩赦を与えないよう主張したと報じている。
トランプ氏と親しいリンジー・グラハム上院議員（共和 サウスカロライナ）は17日、Foxニュースのインタビューで、「これらの人々への恩赦を検討するのは誤りだろう。トランプ大統領を破壊することになると思う」と考えを述べた。
襲撃事件に加わり逮捕、起訴されたテキサス州の不動産仲介業の経営者、ジェナ・ライアン（Jenna Ryan）氏は、CBS11のインタビューに「大統領に従ったと思っていて、呼びかけられたことに従ったと思っていた」と主張。「みんなが恩赦に値する」と述べ、「私に恩赦を与えるよう、大統領にお願いする」と話した。
また「Qシャーマン」ことジェイコブ・アンソニー・チャンスリー被告の弁護人も、議事堂乱入は、トランプ氏の呼びかけに応じたものだと述べ、恩赦を希望する考えを示した。
なおABCニュースとワシントンポスト紙が行った世論調査では、68%の米国人は、トランプ大統領が自身に恩赦を与えることに反対すると回答している。
