中間選挙後初の記者会見トランプ大統領がCNNとバトル。その後出入り禁止に

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6日に実施された中間選挙では、民主党が下院の過半数以上の議席を獲得し、8年ぶりに多数派となることが確実となった。一方、上院では、ミズーリ州、インディアナ州、ノースダコタ州、フロリダ州などで共和党が現職の民主党議員に勝利し、過半数以上を維持することとなった。投票の集計は現在も続いている。

翌日、トランプ大統領は会見を開き「共和党は、下院では予想を大幅にくつがしつつ、歴史をもろともせずに上院では多数議席を拡大した。」と、冒頭で上院選における共和党の成功を称えた。続けて、「資金調達における大きな不利益」や「敵対的なメディアの報道」、「リタイアする下院議員が多数」と共和党が不利な状況にあったことを強調。私が支持した候補者は大成功を収めたと述べる一方、政権の政策や方針、トランプ大統領から距離を置こうとした共和党候補者はうまくいなかったと述べ、落選した候補者の名前を読み上げた。

記者会見では、スピーチ後の記者との激しいやりとりに注目が集まった。

CNNレポーターのジム・アコスタ氏が、ロシア疑惑捜査について追加の質問をすると、「ロシア捜査については関心がない。なぜならインチキだからだ」と述べ、マイクを置くよう命じた。やりとりの最中、「十分だ」と繰り返し述べ、いらだちの表情を浮かべた。さらに「CNNは、君が会社で働いていることを恥じるべきだ。君は無礼で、酷い人間だ。CNNで働くべきではない」と発言。食い下がるアコスタ氏に対し「君のサラ・ハッカビーの扱いは実にひどい。君の人の扱い方はひどい。そのように扱うべきではない」と述べた。
 続いて質問に立ち上がったNBCニュースの記者が、アコスタ氏を擁護すると「私は君のところのファンでもない」「君のところはよくない」と発言。この間も質問を続けようとするアコスタ氏に対し、「CNNはたくさんやっているように、フェイクニュースをレポートするなら、君は人民の敵だ」と怒りを露わにした。

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この後、他の記者の質問に回答していた最中に、アメリカン・アーバン・ラジオネットワークのエイプリル・ライアン氏が質問をしはじめると、トランプ大統領は「座ってください。座れ。あなたを指していない。」と語気を強め、「なんて敵意のあるメディアだ。悲しくなる」と述べた。

また、PBSの黒人女性記者が、選挙キャンペーンで大統領が自信を「ナショナリスト」と呼んだことの危険性について質問をすると、「それは人種差別的な質問だ」「あなたは私を侮辱している」と反撃。メディアに対する厳しい姿勢が際立つ会見となった。

続報:その後、ジム・アコスタ氏がホワイトハウス敷地への出入りを拒否されたことが明らかとなった。アコスタ氏は入り口におけるシークレットサービスのスタッフとのやり取りを撮影した動画をツイッターに投稿している。