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ジュリアーニ氏 2億円で恩赦を仲介?本人は否定

トランプ大統領の任期が終わりに近づく中、トランプ氏の側近の間で、重犯罪を犯した人物やその関係者から料金を徴収して、ホワイトハウスに恩赦を求める動きが活発化しているという。ニューヨークタイムズが数十人のロビイストと弁護士のインタビューや資料をもとに報じた。

2018年3月に解任されるまでロシア捜査に対するトランプ弁護団のトップを務めたジョン・ダウド(John M. Dowd)氏は、恩赦を求める人々に対して、トランプ氏との親密な関係を理由に、自分は恩赦を約束できる人物だと喧伝。多額の金を受け取っているという。

元CIA職員で、拷問に関与した職員の情報を記者に違法に提供したとして、2012年に有罪を認めたジョン・キリアコウ氏(John Kiriakou)は、ダウド氏に5万ドルを支払い、さらに恩赦が実現した場合には追加5万ドルを支払う同意書を交わしていた。

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ダウド氏は2017年に、マイケル・フリン元大統領補佐官とポール・マナフォート氏の弁護士との会話の中で、恩赦の話を切り出した可能性が報じられている。トランプ氏は選挙後、両者をはじめ、ロシア捜査関連で有罪判決を受けた元側近らに次々と恩赦を与えた。

ダウド氏は顧客候補やその代理人に対して、大統領は、マンハッタン地検が捜査した事件やFBIのリークで有罪となったケースを好都合だと思っているようだと話していたという。タイムズは、トランプ氏は当時、自分を捜査する両機関を弱体化させようとしていたと指摘している。

ダウド氏はこのほか、2017年にインサイダー取引で有罪判決を受けた著名なスポーツギャンブラーのウィリアム・T・ウォルターズの弁護士を務めた際、マンハッタン地検とFBIが捜査をした事件であることから、ウォルターズ氏にも恩赦が得られるなどと話していたという。

ウォルターズ氏はダウド氏に数万ドルを支払ったが、恩赦は実現しなかった。

キリアコウ氏はまた、元トランプ陣営のアドバイザーだったカレン・ジョルノ(Karen Giorno)氏と2018年に会い、ダウド氏の条件と同様の契約を交わしたという。さらに昨年、別件でジュリアーニ氏とその関係者らとワシントンのトランプインターナショナルホテルで会合をした時にも、恩赦の話を切り出したという。

ジュリアーニ氏がトイレに立った際、友人の1人がキリアコウ氏の方を向いて、ジュリアーニ氏なら助けることができると話しかけ、「彼は200万ドル(2億750万円)を欲しがるだろう」と述べたという。

キリアコウ氏はジュリアーニ氏に依頼をしなかったが、昨年秋に出席したパーティーの場でこの話を打ち明けたところ、友人の元連邦航空保安局隊員で、運輸保安庁の内部告発者のロバート・J・マクリーン氏が、ジュリアーニ氏が恩赦を売っているのではないかと不審に思い、FBIに通報をしたという。マクリーン氏はタイムズの取材に、当時、報告する義務を感じたと答えている。

ジュリアーニ氏はタイムズに、キリアコウ氏との会談を覚えておらず、仲間も、恩赦ブローカーとしてジュリアーニ氏の仕事を提案したりしないだろうと否定。恩赦の案件は扱わないことは明確にしており、「利益相反のようなものだ」と答えた。また、高額が提示されていたことは聞いたことがあると述べつつ、「私には十分な金がある。飢えてなどいない」と語ったという。

このほか、ロビイストで元連邦検事のブレット・トールマン(Brett Tolman)氏も、元アーカンソー州知事の息子や、薬物の闇サイト「シルクロード」のファウンダーの恩赦に関わる活動で、数万ドルを徴収したとみられている。トールマン氏はウェブサイトを通じて、トランプ氏の娘婿の父親、チャールズ・クシュナー氏の恩赦を助けたと声明を発表している。

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