トランプ前大統領は、メーガン妃の王室暴露インタビューに関して「彼女は良くない」と語ったという。トランプ陣営のアドバイザー、ジェイソン・ミラー(Jason Miller)氏が明かした。
メーガン妃とヘンリー王子は先週7日、英国王室からの正式離脱後、初めてテレビ番組に出演。米司会者のオプラ・ウィンフリーに対し、王室内で人種差別的な扱いを受けたことや、自殺を考えるほど悩んでいたなどのエピソードなどを赤裸々に語り、大きな話題となった。
Foxニュースによると、スティーブ・バノン氏のポッドキャスト「War Room」に出演したミラー氏は、トランプ氏はインタビューに関して、「彼女は良くない。前に言ったが、みな分かっただろう」と語ったと明らかにした。さらに「(英司会者のピアース)モーガンをみろ。メーガン・マークルに関して否定的なことを言うと、キャンセルされるぞ」と警告。さらに、ピアース・モーガンは最高だ」と述べ、「私はモーガン側につく」と語ったという。
モーガン氏は9日、自身が司会を務める「グッド・モーギング・ブリテン」で、メーガン妃の自殺に関する発言を誇張だと主張した。共同司会者のアレックス・ベレスフォード氏と言い合いになった後、離席し、放送中にスタジオを去った。その後モーガン氏は、「番組を去るとき」だと番組の降板を発表した。
ピアース氏の発言を受け、英放送通信庁(オフコム)には、視聴者から41,000件以上の苦情が寄せられたという。メーガン妃自身も、ITVに苦情を入れたことを明らかにしている。
なおメーガン妃はヘンリー王子と結婚する前の2016年、米国のトーク番組で当時大統領候補だったトランプ氏を「敵対的」で「女性差別主義者」と批判しており、対抗馬のヒラリー・クリントン氏が敗れた場合は、カナダに移住すると語っていた。
トランプ氏が2019年6月に英国を訪問した際、メーガン妃は産休を取っており、直接面会することはなかった。ポリティコによると、トランプ氏はメーガン妃の批判的な発言を知らされ、「彼女がそんなに嫌な女性だとは知らなかった」と語っている。
セレブは支援
CBSで放送された夫妻のインタビュー番組は、国内では1710万人が視聴した。各界の著名人からは、メーガン妃を支持する声が寄せられている。
メーガン妃と個人的に親交があるテニスのセリーナ・ウィリアムズ選手は、同情を示し、根拠のない噂話を書くゴシップ誌やタブロイドジャーナリズムを強く批判した。
黒人の若手詩人アマンダ・ゴーマン氏は「メーガン妃の存在は、王室が新たな時代に向け、変化と刷新、調和を促す絶好の機会だった。宮殿はその光を不当に扱い、それを失った」とツイートした。
一方、Foxニュースのタッカー・カールソン氏は自身の番組で、メーガン妃は「被害者を演じている」と主張。「ヘンリー王子は軟弱で不幸、メーガン妃は人を巧みに操る日和見主義者」だと酷評した。
3年も前の結婚式の話を持ち出し、傷つけられたと語っていると述べ、「莫大な富と名誉を持っているにも関わらず、虐げられた被害者だ、パワーを持っているように見えるにも関わらず、彼女は無力だと主張している」と述べ、「彼女はナルシストなのだろう」と揶揄した。
カールソン氏はさらに、ヒラリー・クリントン氏、ミシェル・オバマ氏、ニューヨーク・タイムズ紙の記者、テイラー・ロレンツ氏(Taylor Lorenz)らの名前を挙げ、「裕福な人々が、自分を被害者だと決めるのには、いろいろなレベルでアピールとなる」と述べ、被害者を装うことで、自分の人生に意味を持たせようとしていると批判した。