「集計をやめろ!」トランプ氏 怒りのツイート

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トランプ大統領は5日、ツイッターで「集計をやめろ!」と求め、「選挙日より後に到着した投票はカウントされない!」と主張した。

現在ペンシルベニアとアリゾナ、ネバダ、ノースカロライナ、ジョージア、アラスカの各州で集計作業が続いており、勝者が確定していない。
これまでの選挙人獲得数は、バイデン氏が253人、トランプ氏が214人となっている。途中経過ではトランプ氏は、アリゾナやネバダ以外の州でリードしている。しかしこれらの州の選挙人を足したとしても、当選に必要な270人には届かない。一方バイデン氏は、アリゾナとネバダの選挙人を合計すると、ちょうど270人に達する。

トランプ氏が集計の停止を求める一方、ケリーアン・コンウェイ前上級顧問は5日、Foxニュースの番組で、民主党は「大統領を調査し、弾劾するのに3年間費やした」と述べ、「なぜ選挙の決着をつけるために、そんなに急ぐのか?辛抱強く待ち、深呼吸して、全ての合法的な投票を集計しましょう」とトランプ氏と異なる意見を述べた。

なおトランプ氏の2回目の投稿に関しては、「誤解を招く恐れがある」としてツイッターは警告表示した。ペンシルベニアやネバダ、ノースカロライナでは、投票日を一定期間過ぎて到着した票も集計されることとなっている。

今年は新型コロナの影響により、各州で郵便投票や期日前投票を選択する有権者が増加した。米国選挙プロジェクトは、これまでに過去最高の9,200万人が期日前投票を行ったと分析している。

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トランプ氏は、郵便投票は「不正の温床になる」と選挙前から主張。支持者に対し、選挙当日に投票所に行くよう求めた。一方民主党は、期日前投票や郵便投票を推奨しており、郵便投票の開票が進むにつれ、一部の州ではバイデン氏の票数が伸びる可能性が指摘されている。

トランプ氏は4日未明、ホワイトハウスのイーストルームで、勝敗が確定していないにもかかわらず勝利を宣言。集計を停止するよう最高裁判所に申し立てる意向を示していた。

トランプ陣営はこれまで、ジョージアとミシガン、ペンシルベニアの開票手続きに関して、不当性があったとして裁判所に集計の停止を求めたほか、ウィスコンシン州では、僅差であることを理由に再集計を求めている。