トランプホテルを照らす驚きのプロジェクション

映画監督であり、アーティストのロビン・ベル(Robin Bell)氏が、5月15日(月)にワシントンDCで行ったプロジェクションが話題となっている。

プロジェクションが行われたのは、ホワイトハウスの数ブロック先にあるトランプ・インターナショナル・ホテル。壁には「ここではトランプに報酬を払うように」というメッセージ。

プロジェクターで映されたのは、米国憲法の報酬に関する条項(合州国憲法1章9条8項)の全文や、「Emoluments Welcome(報酬歓迎)」 、モーテルのサインを模した「Open 24 Hour(24時間営業)」など。中国、トルコ、ロシア、サウジアラビアの国旗も映し出された。

ホテルは、ただちにプロジェクトを取り下げるよう命じたが、その様子を撮影した動画は、ワシントンポストやCNNなど多くのメディアに取り上げられている。

ベル氏が、プロジェクションでの抗議活動を行うのは、今回が5回目となる。大統領の就任100日目には、大統領の演説が行われたペンシルベニア州で、「100 days of pollution(汚染された100日間)」という表示を出した。ベル氏は、CNNの取材に対し、「アートは、人々に情報を伝達するためのもの。コミュニティーの人たちが集まり議論の場にもなります。プロジェクションはこれからも続ける予定です。」と回答した。

米国憲法の報酬条項(Emoluments Clause)では、米国の役人は、議会の同意なしに、外国政府などにより、いかなる種類の贈与、報酬、称号などを受け取ることを禁じている。

首都にあるトランプ・インターナショナル・ホテルは、米国政府所有の歴史的建造物「オールド・ポスト・オフィス」を改装したもの。現在息子らが経営する「トランプオーガニゼーション」が、政府よりホテル用に借り上げている。外国の要人や政府関係者がこのホテルを使用すると、貸主である「トランプオーガニゼーション」に収入が入ることとなる。

今年1月には、政府を監視する市民団体「Citizens for Responsibility and Ethics in Washington (CREW)」が、外国政府関係者から滞在費用などの支払いを受け取ることは、憲法違反にあたるとして、連邦裁判所に訴訟を起こしている。