米FRBが緊急利下げ、トランプ大統領「もっと緩和を」

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世界各地で感染が広がる新型コロナウイルスが米経済に与える影響に対応するため、米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、緊急会合で政策金利を追加で0.5ポイント引き下げることを決定した。

同様の緊急対応は金融危機のあった2008年12月以来だという。FRBは声明で「コロナウイルスが経済活動にもたらすリスクは拡大している」とし、「これらリスクの観点および雇用の最大化と物価安定化の目標を支えるため、連邦公開市場委員会は本日、フェデラル・ファンド金利の目標レンジを下げる」と発表した。利下げにより、フェデラル・ファンド金利の誘導目標は1%-1.25%になる。

一方、トランプ大統領は利下げ発表の直後にツイートを投稿。さらなる利下げを求めた。

「連邦準備制度理事会は利下げをしているが、さらに緩和しなければならない。最も重要なのは、外国/競合に合わせることだ。われわれは公平な条件でプレーしていない。米国にとって不公平だ。」と述べ、「もっと緩和と利下げを!」とツイートした。

トランプ大統領は前日のツイートでも利下げを要求。「いつものとおり、ジェローム・パウエルと連邦制度準備は行動が遅い。ドイツとその他の国は彼らの経済に金を注ぎ込んでいる。他国の中央銀行はずっと積極的だ。」と不満を示し、「米国は正当な理由で、最低の金利にするべきだ」と述べていた。

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