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トランプ大統領 州の救済は共和党に不公平

トランプ大統領はニューヨークポスト紙のインタビューで、連邦政府による州の救済は共和党にとって不公平と述べるなど、新型コロナウイルスにともない州に財政救済措置を講じる考えに否定的な姿勢を示した。

トランプ氏は「議会はもっと多くのことをする方向にあるが、救済する方には傾いていないと思う。救済は、知っていると思うが、伝染病に関する費用の払い戻しとは異なる」と語った。

また、救済を必要としているのは民主党の州であると述べ、「共和党にとって公平ではない」と語った。

「フロリダは驚異的で、テキサスは驚くほどよくやっている。中西部はすばらしい。借金はごくわずかだ」と共和党州の財政運営に言及。一方、「イリノイ、ニューヨーク、カリフォルニアを見て見ると、これら3州には、莫大な借金がある」と述べ、「共和党は、長らく誤った管理をしてきた州を救済する立場になりたいと思っていない」と語った。

トランプ氏の発言が、民主党知事からの強い反発を招くのは必至だ。

先月、上院共和党のトップ、ミッチ・マコーネル氏が、救済に代わって州の破産を認める考えを示すと、ニューヨーク州のクオモ知事は「過去最大の馬鹿げた発言だ」と非難。「経済を回復する話をしていながら、彼は州が破産するべきだと言っている。これがどうやって国家経済を助けることになるのか?そして彼は、これはブルーステートの救済だと言っている。本当に不快な発言だ」と語気を荒げた。

ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事も「完全に無責任な発言だ。どの党に属するか関係なく、責任を欠いている。」と非難した。

アンドリュークオモ知事は3月、新型コロナウイルスともなう歳入損失は、100億ドル(約1兆900億円)から150億ドル(約1兆6,350億円)になると見通しを述べた。さらに4月、クオモ知事が副議長をつとめる全米知事協会は、新型ウイルスによる歳入損失を補うため、5,000億ドルの直接支援を認めるよう議会に求める発表した。

クオモ知事の主張について、トランプ氏は「ニューヨークに、防衛を含む多くのものを提供している。」と、陸軍工兵隊や州兵、海軍病院船の派遣について言及。続けて「もっとできることはあるが、指導者がとても敵対的だ」と、ニューヨーク選出の議員らにも不満を示した。

トランプ氏はニューヨーク州選出の上院議員、チャック・シューマー氏とカーステン・ギリブランド氏を「敵対的で厄介」と述べ、「関わりたくない仕事環境だ。シューマーとカーステンからは電話一つない」と語った。

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