「中国が自動車関税の引き下げと撤廃に同意」トランプ大統領がツイート

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トランプ大統領は2日、中国がアメリカから輸入する自動車に課す関税を引き下げまたは撤廃することに同意したことをツイートで発表した。

中国政府は今年6月に輸入自動車の関税を25%から15%に引き下げたが、トランプ政権の中国製品への関税引き上げに対抗し、米国に対して25%を追加し、40%の関税を課している。

1日、アルゼンチンのG20に出席したトランプ大統領と習近平国家主席は夕食会を行なった。会談後、ホワイトハウスが発表した声明では、自動車関税について触れていなかった。

声明によると、米国は来年1月に25%へ引き上げを予定していた2,000億ドル規模の中国製品に対する関税を、一時的に10%に据え置くことで合意。両国は、技術移転の強要や知的財産保護、非関税障壁、ハッキング、サイバー犯罪、サービス、農業の問題について、構造的に解決するための交渉を開始するとし、90日以内に交渉で合意にいたらない場合、25%へ関税を引き上げると発表した。

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また、声明では、最終合意にいたっていないとしつつ、中国が2国間の貿易バランスを改善するために農業やエネルギー、その他の分野で輸入を拡大すると発表。さらに、習主席が合成薬物のフェンタニルを規制物質に指定し、米国へ販売するものを厳刑に処することに同意したと述べた。

一方、CNBCによると、米側と中国側の発表には多少の食い違いも見られるという。
中国の王毅外相は、両国が関税撤廃に向けて共同作業をすると述べ、声明では技術移転の強要に関する内容や90日間の条件については触れなかったという。また、一部の中国メディアは、トランプ大統領が「一つの中国」を支持したと報道しているという。