副大統領候補討論会 トランプ陣営、ハリス議員のために伝説のラッパー、トゥパック・シャクールを招待?

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トランプ陣営は7日、同日開催される副大統領候補テレビ討論会に、ラッパーのトゥパック・ シャクールを招待したと語った。

陣営のジェイソン・ミラー顧問は、電話会見で「ご存知の通りハリス上院議員がお気に入りの存命のラッパー、トゥパックのためにチケットを確保してある」と語り「彼が来てくれるかわからない。私はむしろビギーのファンだが(生きていればのことだが)、シャクールのためにチケットを用意して待っている」と述べた。

トゥパック・ シャクールは1996年に銃撃を受け、25歳で死亡している。

カマラ・ハリス副大統領候補は先週、テレビのインタビューで「存命のラッパーで誰がベストか」と聞かれた際「トゥパック」と回答した。「生きていないのは知っているわよ。でもこれを続けているの」と加えたものの、発言がネットで話題となった。

ラッパーに関するハリス議員の発言が話題になるのは初めてではない。民主党の大統領選予備選を戦っていた昨年2月、ラジオ番組「ブレックファーストクラブ」の中で、大学時代にマリファナを吸ったことがあると明かしつつ、トゥパック・シャクールやスヌープ・ドッグを聞いていたと語った。

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ハリス議員がハワード大学を卒業したのは1986年。トゥパックやスヌープ・ドッグのファーストアルバムが発売される前だったことから、選挙のために嘘をついたとの批判の声が上がった。

さらに、マリファナ発言も非難の対象となった。

昨年8月の民主党予備選討論会で、対抗馬だったトゥルシ・ガバード下院議員は、ハリス氏の発言に言及。

「ハリス上院議員は検察官としての実績を誇りにしており、検察官大統領になるといっている。しかし、私はこの実績に深い懸念を持っている。」と、サンフランシスコの地方検事とカリフォルニア州司法長官を歴任したハリス議員の経歴について述べつつ「彼女はマリファナの違反で1500人以上を刑務所に送り、その一方でマリファナを吸ったことがあるかと聞かれて笑っていたのだ」とラジオ番組内での発言を非難した。

さらにガバード議員は「彼女は、無実の人を死刑から解放したかもしれない証拠を、法廷に命じられるまで妨害した。カリフォルニア州の安価な労働力として囚人を使用するために、刑期を超えて彼らを収監した。そして、彼女は最悪の方法で、貧乏な人々に影響を与える保釈制度を守るために戦ったのだ」と次々と非難を繰り広げた。

死刑は、1983年に4人の殺人で死刑を宣告されたケビン・クーパーに関する発言で、ハリス議員は司法長官時代、クーパーの要求を拒否し、最新のDNAテストを許可しなかった。昨年2月、ギャビン・ニューサム州知事が、事件について追加のDNA検査を命じている。

安価な労働力は、昨年2月にデイリー・ビーストが報じたもので、ハリス氏が司法長官だった2014年、刑務所の混雑削減を裁判所が命じている一方で、同オフィスの検事らが、山火事の対策を支援するために、非暴力犯を刑務所に止めるべきだと主張していた。