「それが彼らの仕事だ」トランプ陣営、大統領がシークレットサービスを危険にさらしたとの批判に反論

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トランプ陣営の報道官、ホーガン・ギドリー氏は5日、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領が、不必要に外出し、シークレットサービスを危険にさらしたと批判を受けていることについて、「それが彼らの仕事だ」と反論した。

Foxニュースの番組に出演したギドリー氏は、外出はホワイトハウスの医療班が認めたとした上で、メディアの憤慨は「まったく馬鹿げていて、くだらない」と主張。「大統領がマリーンワンに乗って、どうやってここにやってきたと思っているのか」と述べ、ホワイトハウスから病院まで、全行程にシークレットサービスが随伴していると説明した。

「大統領の周りに常にいるのは、それが仕事だからだ。彼らは仕事を実行し、非常に真剣に取り組んでいる」と述べた。一方で「一つ言っておきたい。コロナに感染し、ウォルター・リードで隔離しているが、それでもこの大統領は昨日、ジョー・バイデンよりもっと多くのイベントをこなしたのだ」と語った。

前日、トランプ大統領はツイッターで「通りにいる素晴らしい愛国者たちに、ちょっとしたサプライズを行うつもりだ」と予告した上で、SUVに乗って、病院の周辺に集まった支持者らの前に登場。車中から手を振って、声援に応えた。

サポーターらに元気な姿をアピールした大統領だが、メディアやネットで非難の声が相次いだ

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ツイッターには「なぜ、車の中の人々をこんな危険にさらすんだ。人間性はどこにいった」や「シークレットサービスがかわいそう。ほかの患者と病院の従業員も」「窓を閉め切ってコロナ患者を乗せて運転をするシークレットサービスにお祈り申し上げます」といった声や、「コロナで入院した人々は、家族や友人にも会えず、1人で死んでいる。なのになぜ彼は、カルト信者に挨拶するために病院を離れられるのか」といったコメントが投稿された。

またウォルター・リード米軍医療センターの指導医、ジェイムズ・フィリップス氏はツイッターで、車内の感染リスクは高いと指摘し、「(シークレットサービスは)政治劇場のために命を危険にさらすようトランプに命じられたのだ。これは狂気だ」と厳しい口調で批判した。