先週金曜日に死去したルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事を弔問するため、最高裁判所を訪れたトランプ大統領は、屋外に集まった群衆から大ブーイングを浴びた。
ギンズバーグ判事の遺体は昨日最高裁判所に移され、一般弔問のために入り口に安置されている。
トランプ大統領が珍しいマスク姿で、メラニア夫人とともに棺の前に姿を現すと、大きなブーイングが起きた。声は次第に強まり、最後には「選挙で追い出せ」の大合唱に変わっていった。
トランプ大統領は、土曜日に後任の判事候補を指名する意向を示している。
民主党議員らは、共和党が2016年にメリック・ガーランド判事の承認手続きを拒否したことを指摘。公平を期すため、判事は11月の選挙で勝利した大統領によって選ばれるべきと、強く反対している。
与党内では、選挙年の判事任命について、中道派のスーザン・コリンズ議員(メイン州)とリーサ・マーカウスキー議員(アラスカ州)が反対を表明した。しかし、動向が注目されていたミット・ロムニー議員（ユタ州）が22日、選挙前の承認採決を支持すると発表。共和党が、判事承認に必要な過半数の票をほぼ確実にしている。
なお、ギンズバーグ判事の棺は明日、女性として初めて、国会議事堂の彫像ホールへと移される。来週にはアーリントン国立墓地で、56年間連れ添った夫のマーティ氏の隣に埋葬される。