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トランプ氏 米女子サッカーが金メダル逃したのは「Woke」のせいだ

トランプ前大統領は5日、米女子サッカーチームが金メダルを逃したのは、「Woke(ウォーク)」のせいだと批判した。

世界ランキング一位のアメリカは、5度目の金メダル獲得の期待がかかったものの、準決勝でカナダに破れ、同日行われたオーストラリアとの3位決定戦に出場。4-3で試合を制し、銅メダルに終わった。

これに対してトランプ氏は声明で「熱狂的な左派の過激グループが率いたわれわれのサッカーチームが、Wokeでなければ銅じゃなくて金メダルを獲得しただろう」と主張。「Wokeは敗北を意味し、Wokeなるものはすべて悪い結果となる。サッカーチームには確実にこれがあった」と述べた。

Wokeは、人種差別や社会的差別、不公正といった問題に高い意識を持っていることを指す言葉。最近は「ポリコレ」と同様に、右派がリベラルを揶揄する言葉として使用されることが多い。

アメリカがスウェーデンに初戦で敗退した際にも、トランプ氏はフェニックスで開催された集会で「Wokeism/ウォークイズム」によるものだと主張していた。

Wokeismが負けさせるのだ。精神を損ない、人としてあなたを破滅させる。ひねくれて、狂ってしまう。アメリカ女子サッカーチームが良い例だ」

トランプ氏はまた、今回の声明で、チームの大黒柱でベテランのミーガン・ラピノー選手を指して「紫色の髪の女性のプレーはひどかった」と非難。「急進左派の政治について考えることばかりに時間を費やして、自分の仕事をしていない」と述べた。

人種差別やLGBTQ差別、さらに男女間の賃金格差の問題に取り組んでいるラピノー選手とトランプ氏の確執は2年前にさかのぼる。

ラピノー選手は、2大会連続優勝となった2019年の女子サッカーW杯フランス大会で、決勝戦を前に「優勝しても、くそみたいなホワイトハウスにはいかない」と宣言。これに、トランプ氏が「ミーガンは口を開く前に、まず勝利すべきだ。仕事を済ませろ!」と応酬し、話題となった。

なお、ラピノー選手はオーストラリア戦でカルリ・ロイド選手と並んで2得点を挙げ、チームを勝利に導いた。主将のベッキー・サワーブラン選手は試合について「銅メダルにはとても意味がある」と述べ「勝ち取らなければならないと感じていた。本当に誇りに思っている」と喜びを語った

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