大統領はどっち?マスク義務化巡るトランプ氏の攻撃に、バイデン氏反論

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トランプ大統領がフィラデルフィアで開催されたABCニュースのタウンホールに出演した15日、ジョー・バイデン前副大統領はツイッターで「誤解のないようにいっておく。私は現在大統領ではない。しかしそちらが協力するなら、われわれは11月にこれを変更することができる」と投稿した。

投稿の発端となったのは、番組内のトランプ大統領の発言。

参加者から、マスクの有効性が証明されているにも関わらず、全国民のマスク着用義務化を支持しない理由を聞かれたトランプ大統領は、直接的な回答を避けつつ「彼らは民主党大会で、全国民のマスク着用義務化をすると言ったが、やらなかった。彼らは逃げたんだ。」とバイデン氏を非難した。

司会のジョージ・ステファノプロス氏が、バイデン氏は州知事らにマスクを義務化するよう推奨していると指摘すると「違う。彼はやらなかった。つまり、一度もしていない」と答えた。

大統領候補のバイデン氏に義務化を命じる権限はなく、トランプ氏の発言が何を意味しているか定かではない。

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トランプ氏はまた「マスクをしたがらない人がたくさんいる。マスクを良くないと考えている人がたくさんいる」と義務化に後ろ向きな理由を説明。誰のことか聞かれると、ウェイターたちだと答えた。

ここから話は体験談に突入。トランプ氏は、ある日レストランに行った際、ウエイターがマスクをひっきりなしにいじっており、その手で皿を触ったと述べ、「これが良いわけがない」と語った。

バイデン氏は13日、デラウエアで行った記者会見で「すべてのアメリカ人が、今後少なくとも3カ月間、外出時にマスクを着用するべきだ」と主張。「すべての州知事がマスク着用を義務化するべきだ。専門家は、これが今後3カ間で40万人の命を救うと推定している。」と述べ、「あなたの権利の問題ではない。アメリカ人としての責任の問題だ」と語った。また民主党大会における指名受諾演説でも、全国民のマスク義務化をすると明言した。

しかし今月に入って考えを一転。テレビ番組で、政府による義務化には憲法上の問題があると見解を述べ「命令は出さないつもりだ」と語った。