トランプ氏 大統領の任期終了を認める

トランプ大統領は7日未明に発表した声明で、大統領の任期が終了することを認めるとともに、「秩序ある政権移譲」を約束した。

ツイッターとフェイスブックがトランプ氏のアカウントを一時凍結したため、メッセージはホワイトハウス高官のダン・スカビーノ氏のアカウントを通じて発表された。

「私は選挙の結果にまったく同意しておらず、事実が私の考えを裏付けているが、それでも1月20日には秩序ある政権移譲がなされる。わたしは、合法的な票だけがしっかりと数えられるよう、戦いを続けると常に言ってきた。これは大統領史上もっとも偉大な第1期の終わりであるが、アメリカを偉大にする戦いのほんの始まりにすぎない」

声明の数分前、連邦議会は選挙人投票の集計を終え、バイデン氏の勝利を認定した。

6日、両院合同会議に先立ち、トランプ氏は抗議集会を開催。支持者らに向かって、民主党とメディアによって勝利が盗まれたなど、これまでの主張を繰り返し「決してあきらめない。決して敗北を認めない」と宣言していた。

トランプ氏のスピーチの後、支持者らが議事堂になだれこんだため、議会は審議を一時中断し、議員らは退避を余儀なくされた。騒動で52人が逮捕され、4人が死亡したと報じられている。