「アメリカを再び偉大で輝かしい国にするため、私は今夜、アメリカ合衆国大統領への立候補を宣言する」トランプ前大統領は15日、フロリダ州の邸宅マールアラーゴで、2024年大統領選への出馬を発表した。

会場には、数百人の支持者が詰めかけたが、トランプ政権で大統領補佐官を務めた長女イバンカ氏の姿はなかった。

イバンカ氏はこの日、Foxニュースのインタビューで、「父を非常に愛している」と述べる一方で、自分は今後「政治に関わる計画はない」と明言した。「幼い子供たちと私生活を優先することを選んだ」と理由を述べた。

なおイバンカ氏は「父とは非常に親密な関係」で、それは今後も変わることはないと説明。夫妻はトランプ氏の退任後、3人の子供たちとフロリダ州マイアミの高級住宅地へと引っ越した。情報筋はイバンカ氏の離脱について「昨日決めたことではない」と述べ、2人はワシントンを離れた時、政治から距離を置くという決定を下したとし、「家庭に集中したい」と考えていると夫妻の考えを語った。

ニューヨークポスト紙は14日、マールアラーゴで週末に開催された次女ティファニー氏と夫マイケル・ボウロス氏の結婚式で、イバンカ氏とクシュナー氏に15日の演説に加わるよう説得を試みたと伝えている。

情報筋は同紙に、イバンカ氏は前回のトランプ氏の選挙活動で「最もリクエストの多かった演説者」だったと説明。「トランプ氏は夫妻がキャンペーンに加わることを説得できると考えていたが、2人はワシントンで火傷を負ったと感じて」おり、自身と子供たちをこれ以上「過酷なキャンペーン活動にさらすことを望んでいなかった」と決意の背景を語った。夫妻は「かたくな」だったため、結婚式の間、兄弟やその妻たちの間に「必要以上の緊張」を生み出したという。演説には、クシュナー氏のみが出席した。

大統領上級顧問を務めたクシュナー氏は、ワクチン開発を含む新型コロナウイルスの対応や、イスラエルとアラブ首長国連邦の和平協定「アブラハム合意」の締結などに尽力してきた。現在は民間、慈善団体の両方で働いているほか、非営利団体「アブラハム合意平和研究所」を昨年創設している。

15日は、メラニア夫人と息子のバロン君のほか、次男エリック氏と妻のララ・トランプ氏、ジュニア氏の婚約者キンバリー・ギルフォイル氏がトランプ氏の出馬演説を見守った。ジュニア氏は、狩りで西部に旅行に出掛けていたが、飛行機がキャンセルとなり、出席することができなかったという。