ニューヨーク市は3日、熱帯暴風雨「イサイアス」の接近に伴う高潮に警戒し、ロウアーマンハッタンに巨大な水のうを設置した。
ニューヨークポスト紙によると、水のうは「タイガーダム」と呼ばれ、巨大なチューブの中身は、消火栓から引いた水で満たされている。サウス・ストリート・シーポート付近の約1.6キロメートルにわたって設置された。
▼タイガーダム設置中の様子
ノースカロライナ州に上陸
米国立気象局によると、イサイアスは4日、再び勢力を強め、ハリケーンとなってカロライナに接近、夜にノースカロライナ州のオーシャンアイルビーチに上陸した。
火曜日には、トライステートエリアに到達する見通し。ニューヨーク市には、水曜日にかけて熱帯暴風雨警報と洪水注意報が出されている。
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またニューヨーク市緊急管理室は3日、渡航勧告を発令。ロウアーマンハッタンなど海抜の低い地域で洪水の危険があるとして、これらのエリアの移動を避けるとともに、不要不急の外出を控えるよう住民に求めた。発表によると、4日は、風速17m~22m、最大で26mが予想され、雨は午後12時から午後2時にかけて最も激しくなる予報となっている。
デブラシオ市長は3日の会見で「今回の状況について、ロウアーマンハッタンは特に脆弱である」と述べ、「われわれは安全第一でいく」と語った。