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「レイジを!」トラビス・スコットがファン扇動 過去にも2度有罪

5日テキサス州ヒューストンで開催された野外フェスティバルでは、観客の殺到でパニックが起き、10代の若者2人を含む8人が死亡、300人以上が負傷する事故が起きた

コンサートを主催したのは人気ラッパー、トラビス・スコット(Travis Scott)。「アストロワールド・フェスティバル」には5万人以上が来場し、自身がヘッドライナーをつとめた。

7日には、負傷者2人から、1億円以上の損害賠償を求める民事訴訟が提起された。

なお、トラビス・スコットのライブは、ファンが感情をむき出しにして踊ったり、クラウドサーフィンをしたりすることで知られ、過去にも観客が負傷する事故が起きている。

ニューヨークポスト紙によると、2017年にアーカンソー州で開催されたライブでは、警備員を含む複数人が負傷。暴動を扇動したとして起訴された。検察官と司法取引をし、治安紊乱行為の罪で有罪を認めた。

その数週間後、マンハッタンで行われたライブでは、バルコニー席から男性が落下する事故が起きた。トラビス・スコットは警備員に、負傷した男性をステージに上げるよう指示し、なぜか指輪を渡そうとしたという。男性は背骨や足を骨折。半身不随となり、車椅子生活を送っている。

この男性はその後、観客のコントロールを怠ったとして、民事訴訟を提起している。男性は今回の事件について、Rolling Stone誌に代理人を通じた声明で「過去の教訓から学び、無謀なやり方で人を扇動するような行為を改めていれば、事故は避けられた可能性がある」と怒りをあらわにした。

2015年にシカゴで開催されたフェスティバル「ロラパルーザ」(Lollapalooza)では、ファンが警備を突破し、ステージに乱入する事件があった。トラビス・スコットは暴動が起きる前、ファンに「レイジ(激しい怒り)を」などと呼びかけていた。治安紊乱行為罪で有罪を認め、1年の保護観察を命じられた。

「怒りが見たい」と呼びかけ

HipHopDXの編集長トレント・クラーク氏はAP通信に、トラビス・スコットの美学は「反乱」だと説明。ライブでは、ファンが殺到し、荒れ狂ったり、乱暴な行為に及んだりすることは珍しいことではないと語っている。

トラビス・スコットも2015年、雑誌GQのインタビューに対し、自身のライブについて「常に(格闘技の)WWFのように感じてもらいたいと思っている。激怒して、楽しむ。そしていい気分になる。これは、私が世の中に広めたいと目論んでいるものだ」と語っていた。

▼負傷者が出た2017年のマンハッタンのライブ。すし詰め状態の会場で、バルコニー席から飛び降りるようファンをそそのかす様子が撮影されている。

トラビス・スコットは先日のライブでも「レイジが見たい。レイジを求めている人は?」とファンに語りかけていた。
YouTubeに投稿された動画には、観客ら同士の争いが起きたり、緊急車両がゆっくり客の中に進入していく様子が映っている。ステージ上から救急車の動きを確認したトラビス・スコットは「おう、おう、おう」と述べた後、しばらくして次の曲へと移った。

SNSには一部のファンが警察車両の屋根によじ登り妨害する姿や、コンサートの中止を求める観客、救急隊員が心肺蘇生を施す姿が投稿されている。

PageSixによると、トラビス・スコットはコンサート中に死者が出たことを知らなかったという。犠牲者が出たと知らされると、涙を流し、激しく動揺したという。

インスタグラムのストリーズへの投稿で、遺族への追悼を示し、額をさすりながら「状況の深刻さを理解していなかった」「これが起きるのは想像していなかった。打ちのめされている」と落ち込んだ様子で語った。

なお死亡者の検視結果は、まだ発表されていない。6日に会見を行ったヒューストン市警察のトロイ・フィナー警察署長は、警備員の1人が、針でドラッグを注射された可能性があると話しており、殺人事件も視野に入れて捜査が進められている。

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