タイム「パーソンオブザイヤー」は#MeTooムーブメントに

タイム パーソンオブザイヤー #MeToo
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タイム(TIME)誌が毎年選ぶその年に最も影響力があった人物「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(Person of the Year)。第91回目となる今回は、セクハラ被害に対して声を上げ、#MeToo(私も)のムーブメントを生み出した人々が選出された。タイムは、これらの人々を「Silence Breakers」(沈黙を破った人々)と呼んでいる。

表紙には、NYタイムズでハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)によるセクハラを告発した女優のアシュレイ・ジャッド(Ashley Judd)さん、元DJをセクハラで訴え勝訴したテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さん、ウーバー社元エンジニアのスーザン・ファウラー(Susan Fowler)らが掲載されている。

タイムのエドワード・フェルゼンタール(Edward Felsenthal)編集長は、NBC朝の情報番組「トゥディ」で今年のパーソンオブザイヤーを発表した。フェルゼンタール氏は、「私たちがこの何十年間に見てきた中で、最も素早い社会の変化だった。今までセクハラや性的暴行を受けてきた何百人もの女性や男性らが、自らの経験を語るという、勇気ある行動によって始まったのです。」と述べた。また、表紙に体の一部が映っている女性については、同誌に自らのセクハラ体験を語ったが、自身の生活が脅かされることなしに、まだ告発をすることはできないと感じている女性だと説明し、同じ境遇の人々を象徴する存在だと語った。

#MeTooのハッシュタグを生み出したタラナ・バーク(Tarana Burke)さんと、被害にあった人にハッシュタグの呼びかけを行った女優のアリッサ・ミラノ(Alyssa Milano)さんも同番組に出演した。
タラナさんは、これは始まりにすぎない、一時的なものではなく、ムーブメントなのですと語っている。

今回の発表が行われた番組「トゥディ」も、先日、20年間にわたり司会を務めたマット・ロウアー(Matt Lauer)氏をセクハラで解雇している。

サイレンスブレーカー

#MeTooムーブメントの発端は、今年の10月。女優のアシュレイ・ジャッドさんらは、ハリウッドで最も権力を持つ映画プロデューサーの1人、ハーヴェイ・ワインスタイン氏によるセクハラ被害をNYタイムズの紙面で告発し、大きな話題となった。タイムによると、現在、ワインスタインによる被害を訴える人々は80名以上に上るという。

同号の特集では、映画監督ジェームズ・トバック(James Toback)によるセクハラ被害を訴えたセルマ・ブレア(Selma Blair)や、元ラジオDJのデヴィッド・ミューラー(David Mueller)を、損害賠償1ドルのセクハラ訴訟を起こしたテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんなどの記事が掲載されている。
タイムのサイレンスブレーカーのリストには、エンタメ、メディア、テック、プラザホテルのハウスキーパーなど幅広い職業が業界の人が掲載されている。

その他のパーソンオブザイヤー

候補者リストの中で、次点者として6人が掲載された。2位となったのは、米国大統領に就任したトランプ大統領。次いで中国の習近平国家主席、ロシア疑惑を追及するロバート・モラー連邦特別検察官、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長、国家斉唱の際、膝をついて人種差別に抗議したNFLのコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)、米国で大ヒットした映画「ワンダーウーマン」を監督したパティ・ジェンキンス(Patty Jenkins)が選ばれた。

トランプ大統領は、先日ツイッターで、「今年のパーソンオブザイヤーに選ばれる可能性があるとタイムが連絡してきたが、辞退した。」とツイートを行った。
タイムは、この発言を即座に否定する事態に発展し、誰が今年のパーソンオブザイヤーに選ばれるのか事前に大きな話題となっていた。

#MeToo セクハラ被害で声を上げる人々のムーブメントが爆発

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