米アニメ「ザ・シンプソンズ」、再び未来を予言していた！？
先日、米国の学校でミケランジェロのダビデ像に関する授業を巡って、校長が辞任した騒動が報じられたが、これに酷似したエピソードが過去に放送されていたとして、ネットで話題となっている。
フロリダ州のタラハシー・クラシカル・スクールでは、授業中にダビデ像を生徒に見せたことに保護者から苦情が入り、校長が辞任に追い込まれた。ある保護者は、授業を「ポルノ」と非難したという。
ネットでは、今回の騒動が1990年に放送された「ザ・シンプソンズ」シーズン2の「Itchy & Scratchy & Marge」を彷彿とさせるという声が上がった。
このエピソードでは、地域内の施設にダビデ像が展示されることを知った活動家の住民は、生々しい人体の描写は有害だと、設置に反対の声を上げた。テレビ番組でも、像は「マスターピースなのか、ただのパンツを下ろした男なのか」などの議論に発展する。
ネットでは、「デサンティス（州知事）の元、フロリダの学校は、ザ・シンプソンズが 30年以上前に風刺された親の暴徒によって運営されている」と指摘する意見や、「30年前に、保守派のモラルパニックについて鋭く指摘し、風刺していた」といったコメントが投稿された。
Well, it happened. Schools in Florida under Ron DeSantis are run by the type of parental mobs The Simpson’s satirized more than 30 years ago.
— Don Moynihan (@donmoyn) March 23, 2023
Principal fired after parents complain about lesson on Michaelangelo’s David. https://t.co/vMGyf7fuxM pic.twitter.com/G319wgNq27
これとは別に、「マット・ゲイツ（フロリダ州選出の下院議員、過去に性的人身売買疑惑が持ち上がった）が少女たちとフィールドワークをするのは問題なくて、500年前の岩に関する学習は許容できないというのか」「そのうちシスティーナ礼拝堂やミケランジェロも禁止されるぞ」など、今回の騒動を巡るフロリダ州の保護者の考えに疑問を呈する声が上がっている。
なお「ザ・シンプソンズ」はこれまでにも、イーロン・マスクのツイッター買収や、トランプ大統領の2024年大統領選の再出馬、エリザベス女王の死去などを予見したとも言われている。