次回米朝首脳会談 ニューヨーク開催を検討か

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6月12日の歴史的な米朝会談に続き、9月の国連総会にあわせて、ニューヨークで再び両国首脳の会談が開催される可能性が浮上している。

会談の可能性は、政府高官の話としてAxiosが報じたもので、同サイトによると、「会談実現には、金委員長が前進を示さなくてはならない。トランプ大統領にとって、夏の間に北朝鮮側による本当の行動を促すための餌として、第二回会談が可能性として考えられる」と語っているという。

会談と引き換えに、北朝鮮による非核化に向けた具体的行動を引き出したい米国の意図とは裏腹に、週末の米メディアには、隠れた核サイトの存在など、北朝鮮の非核化の実効性を疑問視する報道が流れている。

NBCニュースによると、ある米政府高官は、最新の諜報活動の結果をもとに、寧辺核施設以外に、発表されていない核燃料施設があるとしている。また、会談に向けて両国が外交活動を行なっている間にも、北朝鮮は核兵器のための濃縮ウランの生産を増大させていたことを、複数の高官が認めている。さらに「備蓄を削減、または生産を中止したとする証拠はない」「アメリカを欺こうとする明らかな証拠がある」など、懐疑的な見方が匿名で語られている。

一方、シンガポールの会談後、北朝鮮はもはや最大かつ最も危険な問題でなくなった、と述べるなど、非核化の実現に期待を示したトランプ大統領は、FOXの「Sunday Morning Futures」に出演し、「彼らは真剣だと思う。彼らは望んでいると思う」「我々はとてもよい化学反応を起こしている」と述べるなど、引き続き楽観的な見方を示した。

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