テキサス、オハイオ州で中絶手術の停止を命令 新型コロナ感染拡大

新型コロナウイルスの感染拡大による患者の急増や医療用品の不足に対応するため、テキサス州のグレッグ・アボット知事は22日、すべての医療機関に対し、緊急性のない手術などについて延期するよう命じた。

各医療機関に「緊急性がなく、深刻な病状の治療または患者の命を保存するために医学的に必要のない」手術の停止を求めており、ケン・パクストン州司法長官は23日の声明で、中絶医療提供者を含むと明言している。違反した場合、最大で1,000ドルの罰金または半年間の禁錮刑が科される可能性がある。

この前日には、オハイオ州でも、州司法当局が書簡を通じて、医療機関に中絶手術を直ちに停止するよう命じた。

同州では保健局が17日、医療従事者のための個人保護具(PPE)の確保を理由に、非必須または選択的手術を延期するよう医療機関に命じている。中絶医療が「非必須」または「選択的」に該当するか明示していないものの、司法局は、命令はこれに基づくものだと説明している。

司法当局の指示を受け、プランド・ペアレントフッド・サウスウエスト・オハイオは21日に声明を発表。PPEに関する保健局の指示に従っていると述べ、「中絶手術を含む必須な治療を提供し続けることが可能だ」と主張。「われわれのドアは開いている」と手術を継続する意向を示した。

オハイオ州は近年、中絶規制を厳格化しており、昨年、アラバマやジョージアと並び胎児の心音が確認された後の中絶を禁じる通称「ハートビート法」が成立した。一般的に胎児の心音が確認できる妊娠6週間目では、妊娠に気がつかないケースもあるほか、法ではレイプによる妊娠も例外としていない。なお、昨年7月、シンシナティの連邦地裁は、同法は「生存可能以前の中絶」を選択する女性の権利に「過度の負担」を強いるとして、一時差し止めを命じている。