危険行為「カーサーフィン」がリバイバル、警察が注意呼びかけ

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コロラド州ダグラス郡の治安当局は、過去数週間で「カーサーフィン」をする若者の通報が相次いでいるとして、危険行為をやめさせるよう市民に協力を呼びかけた

カーサーフィンは、他人が運転する走行中の車両の外側に乗る行為全般で、先月5日、16歳の少年が後部座席の窓に「ぶら下がっていた」ところ、車が横転し死亡する事故があった。

12日に市民によって撮影されたとする写真には、走行中の車の窓に少年が腰掛ける様子が写っている。4月17日には、2人のティーンエイジャーが、サンルーフから出て屋根に座っているところを保安官が発見した。

ダグラス保安官事務所は、「どんなスリルやアドレナリンも、自分や友人、家族の命を犠牲にするに値しない」とした上で、仲間の同調圧力に屈して危険行為に参加してはならず、カーサーフィンを計画している友人がいたら、黙認せずに大人や警察に通報するよう呼びかけた。さらに、カーサーフィンを許した運転手は、無謀運転やシートベルト違反、ひいては暴行罪、危険運転致死傷罪といった重罪に問われる可能性もあると警告した。

デイリーメールによると、カーサーフィンは、オンラインでバズるなどして話題になっているが、新たなトレンドではなく、言葉が登場したのは1980年代だった。

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同紙は、当時の流行の背景に、マイケル・J・フォックス主演の映画「ティーン・ウルフ(1985)」などのティーン向けの映画やドラマの影響を指摘。2000年代では、ベイエリアのヒップホップカルチャーとともに流行った「ゴーストライド」も、危険行為の拡散を助けたとした。

疾病対策センターの調査によると、1990年から2008年の間、カーサーフィンによる死亡は58件、負傷した例は41件報告された。事故は、中西部と南部に多く、大半が男性(70%)の15~19歳の若者(69%)だった。

命を落とす例は米国にとどまらない。4月、南アフリカ共和国のダーバンで、素足で走行中の車の屋根に立ち上がろうとした男性が、バランスを崩して地面に頭から転落、死亡する事故が報じられた。