テック企業CEO、アジア人に中指を立て人種差別発言→謝罪へ

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カリフォルニア州のレストランで3日、テック企業の経営者が、アジア人の家族に人種差別的な言葉を浴びせかける出来事があった。

サンフランシスコのクラウドコンピューター企業Solid8のCEO、マイケル・ロフトハウス(Michael Lofthouse)氏は、カーメルバレーにあるレストランLuciaで、誕生日を祝っていたOrosaとChanさん一家に対し、中指を立て「トランプが、おまえらをF–する。去るべきだ。」と述べた上、「アジア人のクソ野郎」と罵った。

親類が6日、SNSに投稿した動画は大きな反響をよんだ。動画では、暴言を吐く男性に対し、レストランの従業員が「あなたはここにいることはできない」「お客さんにそのような口の利き方は許されない。今すぐ出て行きなさい」と追い出す様子が撮影されている。

ビデオは、口論の途中から撮影されている。カメラを向けられる前、ロフトハウス氏は「国へ帰れ」「おまえの居場所はない」などと暴言を繰り返したという。
動画の投稿主はSNSで「人種差別は、カリフォルニア州のようなリベラルな街でさえ日常的になっている」と述べ、「トランプ大統領が、人種差別主義者にプラットフォームを与え、ヘイトの声を増幅している」と非難している。

ロフトハウス氏はABC系列のKGO-TVに対し声明で、「ビデオに映った自信の行動は、最低だった」と後悔の意を示し、「明らかに分別を失っており、人を傷つける敵対的な発言だったと」と語った。「私はあらゆる人種を尊重するよう教わっており、自分の行動を振り返り、周囲の人々が日々直面している不平等について理解するための時間を設ける」と述べている。

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Orosaさんは、ロフトハウス氏の声明について「彼の言葉は信じていない」と述べた。さらに「彼の言葉が受け入れられるか、また適切なものかは言えません。多くの人は異議を唱えるだろうが、私は謝罪を受け入れる。」と語った。さらに、家族との間に入り、店から出て行くよう命じた従業員の振る舞いに敬服すると述べた。Orosaさん夫妻は渡米後26年が経つが、この日の夜まで人種差別的な気分を味わったことはなかったと語っている。

動画は74万回再生され、「汚らわしい」などロフトハウス氏を非難する声が多数寄せられている。また、ビジネスのボイコットを呼びかける声や、レストランの従業員を称賛するコメントも相次いでいる。