トランプ大統領の確定申告書の開示求め、全米で大規模デモ

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アメリカの確定申告(タックスリターン)の締め切り日である4月15日(土)、全米各地ではトランプ大統領の申告書の公開を求め、大規模なデモ集会が行われた。

Trump Tax March
©mashupNY

デモは、ワシントンDC、ロサンゼルス、シカゴやニューヨークなどの大都市を含む150都市以上で開催。ニューヨークではブライントパークから五番街のトランプタワーに向かって行進が行われ、およそ25,000人が参加したと言われている。

ニューヨークのデモの様子

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首都ワシントンDCでも約25,000人が参加

集会には、「トランプチキン」と呼ばれる巨大な浮き輪が、デモのマスコットとして登場。ニューヨークタイムズによると、浮き輪はもともと春節際の酉年を祝うものとしてシアトルのアーティストがデザインし、中国のショッピングモールで使用されたもの。ゴールドカラーのヘアーなどがトランプ大統領に似ていたことから、サンフランシスコの活動家がデモに使用することを思いつき、複製品を調達したのだという。

©mashupNY

大統領による前年度の確定申告書の公開は、1970年以来、40年間通例となっている。公開は法律によって義務付けられていないが、トランプ大統領は国税庁の審査中は公開をすることができないとし、要求を拒否している。また、大統領就任式の翌々日の1月22日に、ケリーアン・コンウェイ大統領顧問は大統領が公開しない意向であることを発表し、物議を醸した。

デモ主催者のTrump Tax Marchは、ホームページを通じて、「指導者がいかなる利害関係や利害問題を抱えているかについては、米国民の最も関心の高い問題であり、大統領が進める政策が、自らの利益を得るものでないか、知る必要がある」と抗議活動の理由を述べている。