ウラルヴァゴンザヴォード製T-90M「Proryv」戦車

ロシア国防省は、最新型の戦車T-90M「Proryv」の一群が、ウクライナ特別軍事作戦地区で戦闘訓練を実施する中央軍管区の戦車部隊のもとに到着したと発表した。

隊員らは、消防訓練と戦闘車両の操縦技術の向上に務めており、教官らは、現代の戦闘経験を踏まえた指導を行なっているとした。

発表によると、乗組員らは、無人航空機による「砲撃調整」を受けながら、「さまざまな位置から戦車の標準兵器を使った砲撃訓練」を実施している。訓練後、乗組員は「Otvazhniye(勇敢な)戦闘部隊」で任務にあたるという。

訓練の様子を撮影した動画も公開された。

タス通信によると、T-90M「Proryv」は、ロシアの主要戦車メーカー「ウラルヴァゴンザヴォード」のウラル輸送機設計局が開発を手がけた。ソ連時代のT-72を起源とし、1990年代に運用が開始されたT-90シリーズの最新型で、「全方位防御」、「24時間高度自動射撃統制システム」、「生存技術」の強化など、現代の戦場の運用に適した装備が施されている。

1,130馬力のエンジンを搭載。新型の125mm口径砲を備え、強力な弾薬や最大5km先の敵戦車を破壊するミサイルが発射可能だという。「新型マルチチャンネル照準器」により、昼夜を問わず運用可能な上、他の戦闘車両とリアルタイムでデータを交換することができる。装甲に、主戦闘戦車T-14「アルマータ」と同様の滑り止め加工が施されていると説明している。

ウクライナ戦ですでに使用されており、戦地で破壊された車両の動画も複数出回っている。

ディフェンス・エクスプレスは、ロシアは侵攻を本格化させる前に数十台を生産し、4月中旬にウクライナでの使用を開始したと伝えている。同サイトはまた、配備から2週間後には、ロシアの「タマン師団」がハルキウ脱出時に放棄した車両が回収され、ウクライナ軍の専門家らが研究に充てるだろうと報じていた。