米公衆衛生局長官「今週、事態はさらに悪化する」花見客を非難

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ジェローム・アダムス(Jerome Adams)公衆衛生局長官は23日、米NBCの「トウディ」(Today)に出演し、「国民は、今週は感染拡大の状況がさらに悪化することを理解して欲しい。私たちは本当に今、国家として団結する必要がある。」と訴えた。

「カリフォルニアで人々がビーチに出かけているという話は聞いている。ここワシントンD.C.でも桜を見に行く人々がいる。」と述べ、「いまだ助言に従わない人々は、不要な外出を行い、ウイルスを率先して拡散している。」と非難した。「正しいことを行っている人も多い。しかし残念なことに、自分の身には起こりえないと思っている人も多い。」と述べ、「ダラスやニューオーリンズ、シカゴには次のニューヨークになって欲しくない。」と語った。

さらに「検査の有無に関わらず、みなウイルスに感染していると思って行動する必要がある。ウイルスを拡散したり、うつされたりしていると理解しておく必要がある。家にいるんだ。」と注意を呼びかけた。

トランプ大統領は昨日夜、「問題そのものより、治療の方が、悪いものであってはならない。15日間の期間の後、どちらに進むか、われわれは決定を下す。」とツイートした。新型コロナウイルスによる経済的損害が悪化した場合、各自治体が実施している拡大防止の制限を解除させる可能性を示唆した。

トランプ氏の発言について、司会者から質問を受けたアダムス医師は、「国家の医師として、私は米国がどう反応する必要があるか、理解を助けるためにここにいる。毎日が重要で、1秒1秒が重要であるいうことだ。しかし現在のところ、真剣に受け止めている人が十分にいない。」と述べた。
ニューヨーク州の感染者の53%が、18歳から49歳であるとし、若者も感染リスクがあると注意を呼びかけた。

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ジョンズ・ホプキンス大学によると、23日午後の米国の感染者数は41,511人で、スペインを抜き世界で3番目となっている。米国で最も感染者が多いニューヨーク州では、2万人を超え、全世界の約6%に達した。