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ルース・ベイダー・ギンズバーグ米最高裁判事、87歳で死去

ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)最高裁判事が18日夕方、ワシントンD.C.の自宅で死去した。87歳だった。最高裁判所は死因について、転移性すい癌がんに伴う合併症だと発表した。

ギンズバーグ氏は2年前、転倒により肋骨を骨折した際、検査で左の肺に悪性結節が見つり、摘出手術を行っていた。
今年7月には、がん再発し、科学療法を受けていると発表していた。しかし、引退しない意向を示していた。

ブルックリン生まれのギンズバーグ氏は、女性として初めてハーバード大学の法学雑誌「ハーバード・ロー・レビュー」の編集スタッフとなった。
また米国自由人権協会(ACLU)で女性の権利プロジェクト(Women’s Rights Project)を設立。コロンビア法科大学院で最初の女性教職員となった。

ギンズバーグ判事は、1993年に当時のビル・クリントン大統領から最高裁判事に指名され、サンドラ・デイ・オコナー判事に次ぎ、史上2番目の女性最高裁判事となった

「ノートリアスRBG」の異名を持つギンズバーグ氏が、判事最高判事に就任してから25周年を迎えた2018年、ドキュメンタリー映画『RBG』が公開され大きな話題となった。

NPRによると、ギンズバーグ氏は亡くなる数日前、孫娘のクララ・スペラさんに対し「私が最も強く望んでいるのは、新たな大統領の就任まで、私が交代させられないことだ。」と語ったという。

トランプ大統領はこの4年間で、保守派のニール・ゴーサッチ(Neil Gorsuch)最高裁判事と、ブレッド・カバノー(Brett Kavanaugh)最高裁判事を指名した。
ギンズバーグ氏が亡くなる前は、米国の最高裁判所はリベラル派4人、保守派5人で構成されており、ギンズバーグ判事の健康状態は、アメリカ国民の大きな関心毎となってきた。今後最高裁判事の判決が、より保守に傾く可能性があるとみられている。

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