スーパーボウルCM バドワイザーが水をPR

ナショナルフットボールリーグ(NFL)の優勝決定戦、今年のスーパーボウルは2月4日に開催される。2017年は全米で1億1990万人が視聴し、国民的な人気を誇る大会となる。
試合中に放送されるCMは、30秒間で平均500万ドル(約5.5億円)ともいわれる。米国の世相を反映した内容は、ユーモアのあるものからシリアルなものまであり、試合前から話題の的となる。

水をテーマに

大手ビールメーカーのアンハイザー・ブッシュ(Anheuser-Busch)社は、今年「水」をテーマとした同社の取り組みに関して、2ブランドでCMを製作した。

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一つは、バドワイザーブランドで、昨年ハリーケーンや山火事などの自然災害に見舞われた被災地に、支援物資として飲料水を送ったエピソードを元に作られた。
もう一つは、ステラ アルトワ。世界で水を必要とする人々への支援を呼びかける内容となる。
これらを通じて、環境や社会に配慮した「Better World」(より良い世界へ)というメッセージを発する。

バドワイザー

同社は、昨年ハリケーンによる甚大な被害がもたらされたテキサス州やプエルトリコ、フロリダ州、大規模な山火事が発生したカリフォルニア州の住民に対して、300万缶の飲料水を輸送し支援を行った。
バドワイザーの工場が、缶入りの飲料水を被災地に送ったニュースは、米国で大きな話題となった。「Stand By You」と名付けられたCMは、同社の支援プログラムを紹介する内容となっている。

登場するのは、ジョージア州カータースヴィル(Cartersville)にあるブリューワリーの従業員で、深夜に緊急電話を受け、指示を出すのは、同工場のジェネラルマネージャー、ケビン・ファレンコフ(Kevin Fahrenkrog)氏。
副社長のリチャード・マルケス(Ricardo Marques)氏は、「これは実話で、俳優は1人も使っていない」とUSA TODAY紙に語っている。

同工場では、普段はビールの製造を行っているが、同社の緊急ウォータープログラムにより、災害時に必要な飲料水も製造している。
同プログラムは1988年より30年間実施されており、今までに7,900万缶の飲料水が支援物資として提供されてきた。
通常は必要量に応じた分量を製造し備蓄しておくが、昨年は自然災害が相次いだため、緊急体制で水を製造したという。
年末までには、より早く災害地に飲料水を届けられるよう、コロラド州フォートコリンズの工場でも、飲料水を製造する設備を設ける予定という。

CMで流れているシンガーソングライターのスカイラー・グレイ(Skylar Grey)が歌う「スタンドバイミー」(Stand By Me)のカバー曲は、一部の収益が米赤十字を通じて寄付される。

ステラ アルトワ

ステラ アルトワのCMには、俳優のマット・デイモン(Matt Damon)が出演。ステラ・アルトワブランドのカリスが購入される毎に5年分の飲料水が寄付される。

アンハイザー・ブッシュ社は、上記2ブランドの他に、バドライトと、ミケロブウルトラのCMを放映する。

昨年、バドワイザーは、ドイツ移民である創業者のアドルファス・ブッシュ氏と思われる内容のCMを放映し、移民問題に揺れる米国で物議を醸した。

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