NY地下鉄 電車遅延による通勤客の損失は年間300億円以上

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ニューヨークでは、信号故障などのトラブルによる電車遅延で、多くの人が仕事や学校、面接、子供の送迎などに遅れ、大きな問題となっている。
12日、ニューヨーク市独立予算室(New York City Independent Budget Office、IBO)は、ニューヨーク市地下鉄(MTA)の電車遅延により、乗客が被る損失についての調査を発表した。

調査によると、2012年以来、朝の通勤にかかる時間は年々増えているという。
2017年5月の平日朝のラッシュアワーは、67,450本の電車が遅延し、通勤客の34,900時間分、費用にして1日86万4千ドル(約9千500万円)、1年に換算すると約3億ドル(約337億円)の損失が出たこととなる。遅延本数は、2012年の平均20,000本より大幅に増加している。
また、遅延の割合は5番線が最も多く、G線が最も少ないという。

MTAはこの調査結果に対して、ジョセフ・ロタ会長(Joseph Lhota)会長による「サブウェイアクションプラン」で、電車の遅延という部分に焦点を当て、地下鉄の運行を安定させていきたいと、声明を発表している。
6月、ニューヨーク州のクオモ知事は、地下鉄脱線や信号故障などが相次いだ事を受け、州の非常事態を宣言している。

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