NY老舗書店ストランド、従業員の大半を一時解雇

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マンハッタンの老舗書店「ザ・ストランド」(The Strand)は23日、新型コロナウイルスの影響で、従業員の大半を一時解雇すると発表した

オーナーのナンシー・バス・ワイデン(Nancy Bass Wyden)氏は声明で、「収入がなく、いつ再開できるか明確な見込みが立たない。事業を継続させるため、大半のスタッフをレイオフしなければならなかった。93年の歴史の中で、これほど大勢の人を解雇したのは、今回が初めてだ。」と語った。

有給休暇の買い取りや、健康保険は可能な限り継続すると発表している。「ストランドを愛される書店にしてくれたのは、販売スタッフたちだ。できるだけ早く彼らを再雇用することが、われわれのゴールだ。」と措置は一時的なものだと述べた。

さらに「ストランドは、大恐慌や同時多発テロなどの大惨事を生き抜いてきた。廃業すると予測されていた、書籍業界からの離脱の危機も乗り越えてきた。1世紀もの間、逆境に打ち勝ってきたので、私たちは、ここであきらめたくない。」と語っている。

gothamnistによると、今回188人の従業員をレイオフし、スタッフ数を24人に縮小する。
ストランドは店舗閉鎖後、オンラインの営業を予定していた。しかし22日から、必須事業以外の企業に対し、全従業員の在宅勤務が義務付けられたため、営業継続が難しくなった。ストランドは現在、必須事業として認定されるよう州政府に申請を行っているという。

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同店のほか、独立的書店のマクナリー・ジャクソン(McNally Jackson)では80人を、ブック・カルチャー(Book Culture)は25人の従業員を一時解雇したと報じられている。