先月30日、ニューヨーク州の大陪審はトランプ前大統領（76）を起訴する決定を下した。このおかげで笑いが止まらない人物がいる。
罪状は明らかにされていないが、かつて不倫関係にあったとするポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏（本名：ステファニー・クリフォードさん 44歳）に口止め料を払ったとされる疑惑に絡むものであることが分かっており、一部報道では、訴因は30件以上にのぼると伝えられている。
ダニエルズ氏は、起訴が一斉に報じられた30日にツイッターを更新。「皆さんのサポートと愛をありがとう！たくさんのメッセージをもらい、とても返事を返せないほど…あと、シャンパンもこぼせないわ」とお祝い気分をシェア。
Thank you to everyone for your support and love! I have so many messages coming in that I can't respond…also don't want to spill my champagne 😜 #Teamstormy merch/autograph orders are pouring in, too! Thank you for that as well but allow a few extra days for shipment.
— Stormy Daniels (@StormyDaniels) March 30, 2023
さらに「#Teamstormyグッズやサイン入りポスターの注文も殺到してる！ありがとう。でもお届けに通常より時間がかかるかもしれないので、その点はご了承を」と、グッズ販売が好調であることを明かした。
ダニエルズ氏のShopifyストアでは現在、カレンダーやサイン入りヌード写真、Tシャツ、コミック本などのオリジナルグッズに加え、占いも販売されている。
占いはオラクルカードを使用したもので、Zoomでライブで行う場合は200ドル、事前収録の動画（YouTube）では150ドルとある。あらぬ期待を抱く購入者もいるのだろう。「通話にログオンする際には、乳首ピアス以上のものを身につけてください」と但し書きがある。
ビデオも絶好調
好調ぶりはグッズにとどまらない。つい先日、世界最大級のアダルト動画サイト、ポルノハブで、「ストーミー・ダニエルズ」の検索数が激増していると報じられた。ニューヨークポスト紙が同社から得たデータによると、１日あたり平均2,150件程度だった検索数が、28日に46万7,000件を記録し、2万パーセント以上増加した。
ダニエルズ氏は2006年にトランプ氏と不倫関係にあったと主張。トランプ氏が2016年の大統領選に出馬した際、支持の低下を恐れて不倫関係を口外しないようダニエルズさんに迫り、同氏の個人弁護士マイケル・コーエン氏（56）を通じて13万ドルの口止め料を払ったとしている。トランプ氏は不倫関係を否定しているが、コーエン氏は2018年に口止め料の支払いに直接関与したことを認めている。選挙戦終盤に行われたこの支払いは、違法な政治献金にあたるとされ、コーエン氏は、脱税や議会への偽証などその他の罪とともに有罪を認め、実刑判決を受けた。
今回の検察側の判断に対し、ダニエルズさんの代理人クリフォード・ブルースター氏はツイッターで「（トランプ氏の起訴は）喜ぶ理由にはならない。大陪審の努力と誠実さは尊敬すべきものだ。真実と正義に勝利を。法の上に立つものなどいない」とコメントし、#teamstormyのハッシュタグを添えた。
アメリカの大統領経験者で起訴されるのはトランプ氏が初となる。情報筋によると、4日にマンハッタンの検察局に出頭する見通し。
