スティービーワンダー NY野外フェスで抗議「私もアメリカのため膝をつく」

24日(土)、ニューヨークのセントラルパークで開催されたミュージックフェスティバル、「グローバル・シティズン・フェスティバル」(Global Citizen Festival)にスティービー・ワンダー(Stevie Wonder)が登場した。
パフォーマンスの前に、「今夜、アメリカのために、私は膝をつく。」を言い、息子のKwame Morris氏の助けを借りながら、片膝を付き、身をかがめた。そして、「片膝だけでなく、両膝を。私たちが住む地球、我々の未来、世界のリーダーたち、そして全ての世界のため、祈りを捧げます。アーメン。」と言って、両膝をついた。

大統領の名前にこそ言及しなかったが、この行為は、23日(金)にトランプ大統領がアラバマ州で行った遊説で、国歌斉唱の際に起立をしないアメリカンフットボール(NFL)の選手への攻撃発言を受けて、行われたもの。

アラバマでの大統領の発言が波紋

大統領は、スピーチの中で、国歌斉唱の際に起立せず、膝をつくような「son of a bitch」(*スラング、クソ野郎)は、オーナーが「クビ!」を宣告すべきだと主張している。これは、元San Francisco 49ersのスター選手、コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)を暗に批判したものと見られている。
コリン・キャパニックは昨年、試合の前の国家斉唱の際、起立を拒否し、人種差別に対して抗議を行った。その行為には賛否の声が上がった。8月に黒人や有色人種を虐げる国の国旗には、敬意を示さないとNFLのメディアに語っている。
この発言の後、多くのNFL選手やオーナーが反発。国家斉唱の際に、膝をついたり、互いに腕を組むなどの抗議行動が行われた。中には、国家斉唱に姿を表さないチームもいた。現在、この抗議活動は、NFLだけでなく、ラッパーなどのミュージシャンや、映画監督、ブロードウェイ俳優などのアーティストにも広がっている。

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スティービー・ワンダーは、観客に「ヘイトや、偏見、性差別は、拒否しよう。」と強く訴えた。また、大統領と北朝鮮のキム・ジョンウンが行っている罵り合いについて、「武器は本物であって、レトリックは非常に危険だ。」と批判し、「私たちの未来と命を救ってくれる地球にしていかなければならない。」と訴えた。
スティービー・ワンダーは、オバマ前大統領の支持者として知られており、2016年の大統領選挙ではヒラリー・クリントン氏を支持している。

その後のパフォーマンスでは、「Higher Ground」「Signed, Sealed, Delivered I’m Yours」、 「Overjoyed」などのヒット曲を歌い、ファレル・ウィリアムスや、ダフト・パンクと共演し、会場を盛り上げた。
当日のコンサートのもようは、公式サイトで鑑賞することができる。(スティービー・ワンダーの登場は、4時間40分後頃)

グローバル・シティズン・フェスティバル」は、世界における貧困の撲滅を目的に活動を行う機関「グローバル・ポバティ・プロジェクト」(Global Poverty Project)によって、2012年より毎年9月の最終土曜日に開催されるセントラルパークでの野外コンサート。15年から15年間、コールドプレイのクリス・マーティンがキュレーションを務めることが発表されている。

NFL選手が反発 大統領の国歌斉唱中の起立拒否の非難受け